私は思いあがった、無感不動の賢者などよりも、扱いかねる欲望をもつ者、愛において不幸な者、絶望者のほうを遥かに尊敬している。生があるがままの姿で存続してゆくためには、賢者などみな消えてなくならねばなるまい

シオランの他の名言

かつて、哲学者がものを書かずに思索にふけっていて軽蔑を受けることはなかった。ひとが有効性の前にひれ伏してこのかた、作品が俗人の絶対となった。作品を製産しない人々は「落伍者」とみなされている。しかし、この「落伍者」が前の時代には賢者なのであった
確かに私は人間を嫌悪しているが同じような気安さで人間存在を嫌悪しているとは言い切れない。なぜかというと、この存在という語には、何はともあれある充実した、謎めいた、魅惑的なものがあり、その点、人間という観念とはまるで違っているからである
自分の辞書から私は言葉を一つまた一つと抹殺していった。大虐殺の済んだあと、たった一語、災禍を免れた言葉があり、それが孤独というのであった。満足して目を覚ました
何か侮辱を受ける度、仕返しの衝動を一切遠ざけてしまうために、自分が墓穴にしんと納まっているところを想像する。たちまちにして私の心は和んだものである
素朴さ、楽天主義、寛大さ、そういったものは園芸家や純粋科学の専門家、探検家などには見られるが、政治家や歴史家、坊主には決して見られないものだ。前者は同類なしで済むけれど、後者は同類たちをもって彼らの活動、研究の対象とする。人は人間の傍でのみ気難しくなる
今日まで私がなんとか持ち堪えてきたのは、もはやこれまでかという失意の底まで墜ちるたびに、もっと苛烈な新しい失意が連続してきたからである。もし、私が地獄に墜ちでもしたら、地獄の支配圏がさらに数を増すよう希うだろう。新しい、前のよりはずっと内容に富んだ苦難を当てにできるからである
人間は身体などを引きずらなくてもよかったはずだ。我の重荷だけで充分のはずだった
私たちは二人とも、何も喋ることがなかった。そして私は自分が何か無意味な言葉を並べ立てているあいだ、地球が空間の底へ沈んでいき、目眩を起すほどの速さで、私もまた地球と共に墜落してゆくような気がした
自分の病弱や不具に、私達の存在は腐蝕される。そこから生ずる空虚を充たすのは、意識の現存だ。いや、冗談ではない、この空虚こそが意識であるのだ
かつてゴーゴリは甦生を得ようという望みを抱いてナザレに赴き、その地でロシアのとある駐車場でのように退屈したという。自分の内部にしか存在しないものを、外部に求めようとすれば私たちは皆そういう羽目に陥るほかはない

関連する名言

きわめて立派な愛は、欲望の激しいひしめきにあるのではなく、日常生活の完全な、永続的な調和によって初めて認められるのであ・・

アンドレ・モーロア

後輩とかとご飯を食べてて、女の子呼びましょうかってなったときも、初対面の人と会うストレスを、自分の欲望が上回ったときに呼んでもらうことにしてるんです

バカリズム

女の子と鏡の関係は永遠なんだ。そして、女は常に何かに変身したいという欲望を抱いている。これも永遠ね

赤塚不二夫

顧客はつねに100点満点のレベルを求めます。売り手側がそれを上回る120点の商品を出せば十分満足してもらえます。しかし、顧客の欲望はつねに増幅するため、求める100点満点のレベルは、次は売り手にとって120点の水準に上がります。そこで、140点の商品が提供されて満足するようになるのです

鈴木敏文

欲望は、ある意味で非常に悪い面もありますが、人間が生きるため必要なものでもある。生存欲に火がついてないんです

柳井正

人生にとって健康は目的ではない。病気は我々の欲望に、我々の不安に、はっきりした限界をもうけるのだから

アンドレ・モーロワ

何よりも、歩きたいという欲望を捨ててはいけない。日々、私は歩くことで健康を保ち、あらゆる病から歩み去る。歩くことで最高・・

キルケゴール

知的好奇心が強い人は、性的好奇心も強いのは当たり前であり、事業欲や開発欲の強い人は金銭欲も名誉欲も強くて当たり前である。その中で、とびぬけて欲求が強い人が社会を引っ張るリーダー足りえるわけで、リーダーたちに禁欲を求めるのではなく、逆に欲望や好奇心に対して寛容にならないと社会全体が老け込んでしまうだろう

和田秀樹

個人の願いとか個人の欲望とかって、時にはポリティカル・コレクトネスとか、最大多数の幸福とかとぶつかってしまうことがあると思う※ポリティカル・コレクトネス・・ 政治的・社会的に公正・公平・中立的で、なおかつ差別・偏見が含まれていない言葉や用語のことで、職業・性別・文化・人種・民族・宗教・ハンディキャップ・年齢・婚姻状況などに基づく差別・偏見を防ぐ目的の表現、およびその概念を指す(Wikipedia)

新海誠

決断ができない人間は、欲望が大きすぎるか、悟性が足りないのだ

ルネ・デカルト

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