「得意の時代には、恵まれている自分を反省する人は少(すくな)い。多くは逆境に陥ったとき、はじめて過去の満ち足った日の幸福・・」
九条武子
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「得意の時代には、恵まれている自分を反省する人は少(すくな)い。多くは逆境に陥ったとき、はじめて過去の満ち足った日の幸福・・」
九条武子
「静けさを、暗い寂寞(せきばく)とのみ見てはならない。むしろ自分のたましいを喚(よ)び覚ます、平和な心の灯とも観られよう。」
九条武子
「信仰を特異の存在であるかのように思っている人たちは、信仰の門にさへ佇(たたず)めば、容易になやみの索は断ち切れて、みず・・」
九条武子
「信仰は一(ひとつ)の奇蹟ではない。宗教はまた気やすめのための、力なき慰めでもない。信仰は荷(か)せられた悩みを逃避する・・」
九条武子
「一切のものはみな生きている。自分のみが生きているのではない。散ってゆく花の命を傷む私たちは、むしろ、生きている一匹の虫・・」
九条武子
「美は理想の生活を形づくる要素として、何人(なんぴと)も之(これ)を求めてやまぬところに、完全性へのあこがれに燃えている・・」
九条武子
「如何(いか)に小さな存在であっても、われらは疑うこともなきたしかな存在であるところに、一瞬の生命のいよいよ尊きことが知・・」
九条武子
「女の涙はうつくしい。それは冷たい客観の世界から離れた、きわみなき愛の泉からしたたりくる純情の一しずくである。しかし多く・・」
九条武子
「迷信を打ちくだくものは智恵である。智恵の前には、淡き僥倖(ぎょうこう)を希(ねが)うこころも、たちまちにして影をひそめ・・」
九条武子
「世のことごとくが不正不義の中に、ただひとり正義に殉ずる人は尊い。しかし他の不正不義を顧みるところがなかったならば、それ・・」
九条武子
「しばらくも倦(う)むことのない、自然の働きを見のがしてはならない。みずからの営みを、丹念にたもちつづけるものは、如何(・・」
九条武子
「われらの愛は、理智の導きによって、正しき成長をもとめなければならない。そして之(これ)を永く撫育(ぶいく)してゆくもの・・」
九条武子