「未熟には たのしみがある まだ 日月に照らされ これから 熟するという たのしみがある」
榎本栄一
「未熟には たのしみがある まだ 日月に照らされ これから 熟するという たのしみがある」
榎本栄一
「肉体はおとろえるが こころの目がひらく 人間の晩年というものはおもしろい 今日まで生きて いのちのふかさが見えてきた」
榎本栄一
「ヘトヘトになって ここまできて まだここにいるのは なにかふかいわけが ありそう」
榎本栄一
「私のなかに業(ごう)がふりつもり 業の落葉がふりつもり 腐植土のようになり ながいとし月には 私の肥料(こやし)になり」
榎本栄一
「門ひとつくぐると 未知の風光がひらけ 道があって 行けば また門がある」
榎本栄一
「私にながれる命が 地に這う虫にもながれ 風にそよぐ 草にもながれ」
榎本栄一
「にぎやかでもなく さびしくもなく 私には ここが一番おちつくところ」
榎本栄一
「人も草木も虫も 同じものは一つもない おなじでなくてみな光る」
榎本栄一
「人間が世間の隅で 苦労して 生きてゆくすがたは あの国宝の 仏像より尊い」
榎本栄一
「あの人 この人 もう一度 話したいとおもう人は 茫茫とした歳月のなかにいる」
榎本栄一
「この泥沼には まだ華ひらかぬ はすの根が しずかに息している」
榎本栄一
「私のあたまに つのがあった つきあたって 折れて わかった」
榎本栄一