「ふるさとの空遠(とほ)みかも 高き屋(や)にひとりのぼりて 愁(うれ)ひて下(くだ)る」
石川啄木
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「ふるさとの空遠(とほ)みかも 高き屋(や)にひとりのぼりて 愁(うれ)ひて下(くだ)る」
石川啄木
「女あり わがいひつけに背(そむ)かじと心を砕(くだ)く 見ればかなしも」
石川啄木
「ふるさとの父の咳(せき)する度(たび)に斯(かく) 咳の出(い)づるや 病めばはかなし」
石川啄木
「空寝入(そらねいり)生あくび《「生」&「口+去」&「呻」》など なぜするや 思ふこと人にさとらせぬため」
石川啄木
「叱られて わっと泣き出す子供心 その心にもなりてみたきかな」
石川啄木
「それもよしこれもよしとてある人の その気がるさを 欲(ほ)しくなりたり」
石川啄木
「ある日のこと 室(へや)の障子(しやうじ)をはりかへぬ その日はそれにて心なごみき」
石川啄木
「死ぬことを 持薬(ぢやく)をのむがごとくにも我はおもへり 心いためば」
石川啄木
「己(おの)が名をほのかに呼びて 涙せし 十四(じふし)の春にかへる術(すべ)なし」
石川啄木
「くだらない小説を書きてよろこべる 男憐(あは)れなり 初秋(はつあき)の風」
石川啄木
「浅草(あさくさ)の夜(よ)のにぎはひに まぎれ入(い)り まぎれ出(い)で来(き)しさびしき心」
石川啄木
「敵として憎みし友と やや長く手をば握(にぎ)りき わかれといふに」
石川啄木