「あまりある才を抱(いだ)きて 妻のため おもひわづらふ友をかなしむ」
石川啄木
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「あまりある才を抱(いだ)きて 妻のため おもひわづらふ友をかなしむ」
石川啄木
「腕(うで)拱(く)みて このごろ思ふ 大(おほ)いなる敵(てき)目の前に躍(をど)り出(い)でよと」
石川啄木
「さびしきは 色にしたしまぬ目のゆゑと 赤き花など買はせけるかな」
石川啄木
「長く長く忘れし友に 会ふごとき よろこびをもて水の音聴く」
石川啄木
「鏡屋(かがみや)の前に来て ふと驚きぬ 見すぼらしげに歩(あゆ)むものかも」
石川啄木
「へつらひを聞けば 腹立(はらだ)つわがこころ あまりに我を知るがかなしき」
石川啄木
「とある日に 酒をのみたくてならぬごとく 今日(けふ)われ切(せち)に金(かね)を欲(ほ)りせり」
石川啄木
「何がなしに 頭のなかに崖(がけ)ありて 日毎(ひごと)に土のくづるるごとし」
石川啄木
「かなしきは 飽(あ)くなき利己の一念を 持てあましたる男にありけり」
石川啄木
「石ひとつ 坂をくだるがごとくにも 我けふの日に到り着きたる」
石川啄木
「二日(ふつか)前に山の絵見しが 今朝になりて にはかに恋しふるさとの山」
石川啄木
「いくたびか死なむとしては 死なざりし わが来(こ)しかたのをかしく悲し」
石川啄木