「昔は各学校に土俵がありました。いま土俵のある学校は全国にたぶん3ケタはないと思います。一対一で向き合い、はだしでおこなう相撲は足腰が強くなるし、もみ合いで体力がつきます。しこなどの基本動作はきちんとやると、自分の体重だけでこんなにきつい運動があるのかというぐらい足が震えてくる。反復運動ですから精神的にも強くなります。大変な時代のいま、とにかく子どもたちには元気で、活発でいてほしいという思いが強いですよ」
貴乃花光司
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「昔は各学校に土俵がありました。いま土俵のある学校は全国にたぶん3ケタはないと思います。一対一で向き合い、はだしでおこなう相撲は足腰が強くなるし、もみ合いで体力がつきます。しこなどの基本動作はきちんとやると、自分の体重だけでこんなにきつい運動があるのかというぐらい足が震えてくる。反復運動ですから精神的にも強くなります。大変な時代のいま、とにかく子どもたちには元気で、活発でいてほしいという思いが強いですよ」
貴乃花光司
「相撲部屋の場合は、やはり生活を丸ごと引き受けますので、まずはこの相撲部屋の生活に慣らすことから入ります。でもやっぱり、若いから誰もがホームシックになるんです。それでもとにかく帰る場所は実家じゃなくてこの相撲部屋、ここしかないんだよというところにうまくはめ込んでいく。まあ、いまうちにいる子たちは志願してきた子ばかりですからね。あとは炊事とか洗濯、掃除のやり方ですね。家族と同じです。血の繋がりはないんですけれども、それ以上の関係というか、本当の子供と同じぐらいの感覚はありますね」
貴乃花光司
「相撲の場合、何トンもの当たりの比重がありますから、怪我だけは気をつけないと。そこに関しては、教えるほうとしても危機感を持っています」
貴乃花光司
「力士は体格も得意技もそれぞれバラバラですので、その力士の体格や得意技、癖を考慮に入れた上で、最も合理的な戦い方を学ばせていく必要があります。簡単そうでこれがまた難しいんです。今は13人の弟子がいますが、13通りで教えなくてはなりません。自分でやった方がはるかに楽です」
貴乃花光司
「(サポーター制度について)古来,相撲は地域に密着したものでした。勧進相撲など地域のために役立つものだったり,巡業で訪れることがきっかけで神社仏閣ができたりとか。それをまずは自分の部屋からやろうと。具体的には定期的な親方便りとかですね」
貴乃花光司
「スポーツであり、伝統であり、文化でもあります。二千年以上も前からあるものですし、国盗りの話でも相撲の勝ち負けで決めるというような話もあるほど人々に根付いてきたものです。これからは,オリンピック種目にもなるでしょうが、スポーツだけでは語れないものが相撲にはありますね」
貴乃花光司
「成長していく過程できついとかつらいとか思う、そういう環境に追い込むことが親方の仕事だと思っています。五体満足で生んでもらったことへの感謝の気持ちがあれば,体が不自由で相撲を取りたくても取れない子がいるのに,きついって言ってられるかって」
貴乃花光司
「他の部屋の多くは強い者から順番に食べていきますが、うちの部屋では、下の弱い者から食事をさせています。あまりがつがつとさせないため、豊かな心で強くなれ、強くなると人にも優しくなれるから、とね」
貴乃花光司
「横綱になるより、なってからの方が大変でした。上を目指すことで、(現状を)維持することができるんですが横綱には上はありませんから。横綱は常に12勝以上しなくてはだめ。でも幕の内の力士で横綱とあたるのは強い人。ちょっとの油断で横綱も簡単に負けてしまうんです。横綱は毎日勝たなくてはいけませんが、相手は横綱に勝てば他は全部負けてもいいくらいの勢いでくるんです。金星は給料に上乗せされますし。横綱時代は、精神的なものが培われましたね」
貴乃花光司
「土俵に上がって向こうの景色が見えないというのは、小錦、曙、武蔵丸の3人だけでしたね。体からして違いましたよ」
貴乃花光司
「先代が大関で終わったというのは、私のハングリー精神ではありましたね。それに、私には他の力士と違って、相撲をやめても帰る場所がなかったんです。ここが実家でしたから(笑)。だから、5年経って十両になれなかったら、親元を離れて生活しようとけじめをもってやっていました。やっぱり、師匠の息子が強くなれなかったら、師匠としてもかっこわるいですし」
貴乃花光司
「プロは、「努力をしている」などと言うことは禁句の世界です」
貴乃花光司