「古代人は死を尊敬する道を知っていたともいえます。死は生の揺籃、更新の母胎という意味で、尊敬さるべきものなのです。生から切り離された死は、怪物、漫画――そして厭うべきしろものになりさがるのです」
トーマス・マン
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「古代人は死を尊敬する道を知っていたともいえます。死は生の揺籃、更新の母胎という意味で、尊敬さるべきものなのです。生から切り離された死は、怪物、漫画――そして厭うべきしろものになりさがるのです」
トーマス・マン
「とにかく、この健康で素朴な人生の賜物が、本当に正しく用いられることは、実にまれなことなのかもしれません。たしかに大部分のひとびとはだらしがなく、不注意で、良心がなくて、精神的に摩耗していて、そういう賜物を正しく扱えなくなっているのだと思います」
トーマス・マン
「過去という井戸は深い。底なしの井戸と呼んでもいい」
トーマス・マン
「時間は平和そのものであり、戦争は時間に対する野蛮な侮辱、時間から無意味な焦燥への脱走以外の何ものでもない」
トーマス・マン
「時間こそ、我々がその中でいっそう賢くなり、いっそう良くなり、いっそう成熟し、いっそう完全なものとなるために、我々に与えられた貴重な贈り物である」
トーマス・マン
「実際私たちが死ぬということは、死んでいく当人よりも、むしろあとに残る人々にとっての問題なのである」
トーマス・マン
「時間は過去を忘れさせる三途の川の水だといわれるが、旅の空気もそういう種類の飲みものであって、そのききめは時間の流れほどには徹底的ではないにしても、それだけにいっそうてっとり早い」
トーマス・マン
「ある考えに支配されると、どこへ行ってもその考えが表されているのに遭う。風の中にまでその匂いが入っている」
トーマス・マン
「人の臨終というものは、その人自身よりも周りの遺族たちの問題だ」
トーマス・マン
「土地私有という不法な権利が、世界各国民の半数以上の者からその自然を奪った」
トーマス・マン
「他人の感情、生活に想像力を働かせて、それを察知する技術、つまり、共感というものは、自我の限界を打破する、という意味で称讃すべきものであるばかりではなく、自己保存の上に欠くべからざる手段なのである」
トーマス・マン
「名付けるということは批評とまではいかなくても、少なくとも限定すること、未知なものを既知の慣れたものの中へ組み入れることを意味する」
トーマス・マン