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すごく素敵な人なんだけど、その人のことが好きになれない原因の一つとして、自分と“近いニオイだというのがありますね。とある研究で、複数人の男性大学生の汗のニオイを集めて、女子大生に好みのニオイを嗅いでもらうという実験を行いました。すると、女子は自分とは全く違うニオイを選ぶ傾向にあったそうです。つまり遺伝子が似ている人は、直感的に選ばないようになっているんですね。遺伝子が似ていると、流産しやすかったりするので、この臭いというのはわりと重要なポイントになってきます。また、実は女性は男性を顔ではなく、清潔感とか体臭で生理的に判断するので、“何か生理的に合わないなぁと思ったら、それは無理に付き合うことはないのです

中野信子

アラサー女性はどこかを妥協をすれば、“男性は必ず落ちると思います。多くの女性が妥協できないのは、年収と見た目でしょうね。特に見た目は、イケメンにこだわるわけでなくても譲れない人は結構いるでしょう。それでは何がポイントか。結婚したいのであれば、男性をスペックで見るのをやめたほうがいいですね。結婚は、取引という側面もありますから、こちらも条件を出す代わりに、相手の条件も飲まなければいけません。ですから、結婚後を想像して“こういう人だった育児に協力してくれそう“自分のお母さんに優しそうなど、目先のことではなく将来を見て、あなたが一緒にやっていけそうか見るべきなのです。つまり顔がちょっとイケてなかったとしても、長期的に得できるかを見るということです

中野信子

(『努力不要論』について)これは無駄な努力をしている人が多いので、正しい努力をしてほしいと思って書いた本です。というのも、多くの人は努力の目的を出世とかお金儲けに設定しています。しかし、生物の観点から見るとそれは間違っていて、本来の目的は“生存と生殖です。脳は生殖に最適なパートナーを探し出して、どこに行ったらおいしいものが食べられるかなど、生存確率を高めるためにいつも意思決定しています。人間の大きな目的が生存である以上、今生きている人の人生は、いいことも悪いことも含めてみんなボーナスみたいなものなんです。それならば、苦しい思いをして出世しようとか、お金儲けをしようとか考えずに好きなように人生を楽しんだほうがいいのです

中野信子

人間は論理的な結論より、「俺はついてる」とか「自分だけは大丈夫」「俺は助かる」などと思い込みがちです。もし、そう考えないで、例えば危険に遭う可能性をすべて理解していたら、街は歩けなくなります。ちなみに、一生の間で交通事故に遭う確率は53%で、宝くじに当たる確率よりずっと高いんです。人間は根拠のない思い込みができるから生きていけるのです

中野信子

話し合いをしていると、最初に確信を持って発言した人にシンパシーを感じる人が多いのです。そのため、後から最初の人の意見がなぜ間違っているのか、自分の意見がなぜ正しいのかをみんなが納得するように説明してもなかなかリーダーにはなれません。これも速いシステムの影響を受けていて、7対3の割合でそうなります。つまり、人間は実力のある人よりも、確信のある人のほうにひかれるのです

中野信子

マシュマロ実験というものがあって、子供の前にお菓子を用意して「15分間留守にするけど、帰ってくるまでにお菓子が残っていたら、もう一皿あげるからね」と言って、その部屋を出ていきます。すると、7割の子供は15分間我慢できずに食べてしまうんです。15分待てばマシュマロを倍食べられて得をするという論理的思考は人間の進化の過程で後からできた回路なので、なかなか優位に働きません。同じように大人にも拙速な判断をする個体のほうがまだまだ多くいて、その割合はやはり7対3くらいだといわれています。もし、間違った行動を起こしたくない場合は、拙速な判断は避けるべきです。そして、じっくりと考える癖をつけるといいかもしれません

中野信子