「私が、従業員に「お客様の目線、消費者の目線に立て」って言うのと同じように、私自身が「彼らの目線に立つ」っていう部分は、努力したところかもしれないです」
坪内知佳
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「私が、従業員に「お客様の目線、消費者の目線に立て」って言うのと同じように、私自身が「彼らの目線に立つ」っていう部分は、努力したところかもしれないです」
坪内知佳
「格好も、ジャージにスニーカーや長靴じゃなくて、スーツなんか着てる日には「お前はやる気がない!ジャージは正装だ!」って言われるんですよ。だから、ジャージを山ほど買いました。言葉使いも標準語だと「おまえ、なめてんのか」ってなるので、完全に島の言葉に変えて、やっと仲間に入れてもらって」
坪内知佳
「最初は、私、魚を触ったことすらなかったんです。それをさばいたり、活け〆したり、箱に詰めて、伝票貼って」
坪内知佳
「よそ者で水産の知識も経験もなく入ったから良かったのかもしれないですね」
坪内知佳
「3年前は、「うちが厳しいのに、なんでよそを助けるのか?」といった、自分のところさえ良ければみたいな考え方だったんですよ。基本的に漁師って漁場を取り合う人たちですから、「世のため、人のため」という感じはなかった。でも、海は繋がっているし、このままじゃきっと自分たちの首がしまるだけだから、そうしよう!って、満場一致で法人成りをしました」
坪内知佳
「はじめはみんなに「絶対あり得ない」って言われていたけど、改めて設立当初から考えていた「法人成り」をしたいと伝えたんです。水平展開をして、全国の浜と手を取り合っていかないかって」
坪内知佳
「1年ちょっと過ぎたくらいから、出荷がある程度増えてきました。それが落ち着いた頃に、従業員を順番に東京に連れてきて、お客様と引き合わせ始めたんですね。そしたら、「お客様を思いやれって言われていた意味がやっとわかった!」って」
坪内知佳
「鮮魚を船で箱詰めしてお客さまに出荷するのに、「なんでこんなことを自分達がしなきゃいけないんだ!」って反発する漁師たちに、「なんで今回こういうトラブルになったのか」みたいな話をこんこんとしながら、漁師とともにジャージと携帯電話に囲まれて過ごす1年半くらいでした」
坪内知佳
「最初は出荷した数だけクレームが返ってくるような、クレームの雨嵐の毎日でした」
坪内知佳
「立ち上げ当初は、携帯を5台持って全部にキャッチフォンを契約して、あとタブレットとファックスとで、1人事務所状態。電話はもうずっと鳴りっぱなし」
坪内知佳
「もともと自分が「やれる」っていう責任を持って事業計画を書きましたし、他の方がやらないなら「じゃあ、やりましょうか!」って感じでした」
坪内知佳
「きっかけは「このまんまじゃ生きていけないし、厳しいから」という漁師たちの声からのスタートだったんですが、「でもちょっと待てよ。実は何もないと思っていても、うちらすごい豊かなんじゃないの?」って視点の切り替えをさせてもらえました」
坪内知佳