「日本は、国を挙げて柔道を応援はしていますが、国が支援はしていません。手弁当で教えていて、「柔道を経営する」ということが難しいのです。日本は、熱い思いやボランティア精神で柔道が成り立っているわけですね」
谷本歩実
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「日本は、国を挙げて柔道を応援はしていますが、国が支援はしていません。手弁当で教えていて、「柔道を経営する」ということが難しいのです。日本は、熱い思いやボランティア精神で柔道が成り立っているわけですね」
谷本歩実
「日本では柔道の教えが指導者によってそれぞれ異なる気がしています。それゆえに生じる問題というのも、あるのではないかと思います。指導者が柔道の理念をしっかりと学ぶというのは、大切なことです」
谷本歩実
「オリンピックなど大舞台に挑むときにも、精神力が重要になります。試合の前日は眠れなくなったり、当日の朝には緊張で食事がのどを通らなかったりするわけですが、それではエネルギー不足で負けてしまいます。そのため、「眠る練習」、「食べる練習」もしていました。マインドコントロール、というか、自分を安心させられる術を身に着けることも必要なわけです」
谷本歩実
「「強くなった」と自分自身を信じるために、練習を重ねるなど努力をし、自分自身を納得させられる根拠を作っていきます」
谷本歩実
「精神力も、技術と同じように積み上げていくものだと思います。今日の自分をゼロとして、明日の自分を1に、あさっての自分を2にするようにします。絶対にマイナスにならないように気を付けることで、自分は今日から強くなれるわけです」
谷本歩実
「世の中に、ポイントを稼ぐ柔道が流行する中、私は一本柔道に徹したがために一年間負け続けたこともありました。ただ、得点を稼ぐ柔道をしている選手に出会うと、自分が本当の柔道を伝えなければならない、という思いがありました。だから、技術も、精神力も強くなるように、いっぱい練習を重ねました」
谷本歩実
「一本を取るというのは、技術的にも精神的にも難しいことです。一本柔道を貫くためには、自分自身がやってきた全てを試合で出す必要があります。逆に、日々やってきたことが全て試合に出るので、そこに恥じない試合をしなければなりません」
谷本歩実
「私は現役時代、競技としての柔道と、教育としての柔道が二極化していることを感じていました。では自分はどうするのか?ということで、随分悩みました。私は教育として柔道を覚えてきた人間です。しかし、勝ちたい。そして出た結論は「一本柔道」だったのです」
谷本歩実
「勝利至上主義だと、どうしても得点を稼ぐことばかりを考えてしまうので、相手のことを敬う試合にはなりません」
谷本歩実
「私が伝えてもらった一本柔道を、今度は私が伝えていきたい」
谷本歩実
「私が揺れていると、いつも周りが引き戻してくれる。みんなに守られ、育てられ、導かれたのが私の柔道なんです」
谷本歩実
「リードして逃げようと思った試合があったんです。保育園児や小学生から「一本とれるぞ」と声をかけられた。そうか、一本とるのが柔道だ。そう教えられた瞬間でした」
谷本歩実