「以前、嘘の最終回を描いたことがあったんですが、そのときは本当に読者に泣かれて。200冊描けば(1日1冊で)200日楽しめますし、読者も納得してくれるかなと思って、今日のおめでたい日に作者の声で『こういう理由で』と話そうということになりました」
秋本治
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「以前、嘘の最終回を描いたことがあったんですが、そのときは本当に読者に泣かれて。200冊描けば(1日1冊で)200日楽しめますし、読者も納得してくれるかなと思って、今日のおめでたい日に作者の声で『こういう理由で』と話そうということになりました」
秋本治
「最近では作品が完結しそうになるとネットでバーっと流れちゃいますよね。幸い『こち亀』は1話読み切りで、いつ終わるかはわからないので、よかったなというところはあります」
秋本治
「連載終了を意識し始めたころには『終わるかな』『どうするかな』と思いながら描いていて」
秋本治
「200冊も単行本を出させてくれた集英社と週刊少年ジャンプ編集部には、作家としていくら頭を下げても足りないくらいで、勲章のようなものです。両さんはお祭りごととかお祝いが大好きなので、40周年でみんなに祝っていただいているときにスッと消える感じが、作者というより両さんの引き際としていいと思って決めました」
秋本治
「少年誌で作品が40年続くっていうのはありえないんですね。青年誌だと(読者が)大人の方なので、読み続けてくれる方がいらっしゃるんですけど、少年誌は読んでくれる方がどんどん変わるので」
秋本治
「最初のころは、僕が自分の興味のままに描いていたんですけどね。ある時を境に反転したんです。ちょうどパソコンが出始めたころかな、“両さんだったらどうするかな。絶対興味持つだろうなって。僕はそんなに詳しくなかったのに、それで調べ始めてハマリました。そんなふうに“主人公が気にするから僕が調べてあげるという、助手みたいな感覚になってきて・・」
秋本治
「両さんは、ある意味全部“自分のことなので、描きやすくて。僕はずっとそれが普通だと思って描いていた。でも違うんですね。僕の“普通をみんなは面白がった。“なるほど、これは普通じゃないのかと、『こち亀』が自分にとってどういう存在なのかを読者から教わったんです」
秋本治
「僕には、セルフカバーをするアーティストの気持ちがよくわかる。みんな昔と違うって文句言うけど、今だからこそ、こう歌うっていう形があるのは当然のことですよ」
秋本治
「“ああ、こういう描き方してたんだ〜って。1作1作“地層みたいになっているのを紐解くと、その当時の自分の考え方がわかる。両さんが自分史になってるんですね。それで、“今ならもっと違う描き方ができるぞって。モノの考え方も違うし、ネットもあって昔よりディテールなんかも細かく調べられるし」
秋本治
「長期の連載で驚くのは、自分の描き方や物の見方がどんどん変わること。普通は作品自体が変わって、そこに作者の視点が反映されると思うんですが、僕の場合は同じものを描き続けているので、如実に視点の違いが出てくるんですよね」
秋本治
「お昼まで寝たり締め切り守らなかったり・・マンガ家になりたくてもなれない人がいっぱいいるのに、せっかくなっておいてなぜそんな風になるのか」
秋本治
「マンガと実写は違います。“ここはこうしてくれないと困る!なんて縛りを入れてしまうと、不自然になってしまう」
秋本治