「図面なんて引かないよ。それで複雑な自動機械をこさえちゃうから、みんなびっくりするんだけど、これは常識に逆らうというより、俺にとってはこの方が自然なんだ。だって、ものづくりっていうのはジャズと同じで、アドリブで演奏しながらいかにイマジネーションを膨らませていくかが、勝負じゃないのか。それなのに図面を引いちゃったら、その図面に縛られて、そこから外に出られなくなる」
岡野雅行
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「図面なんて引かないよ。それで複雑な自動機械をこさえちゃうから、みんなびっくりするんだけど、これは常識に逆らうというより、俺にとってはこの方が自然なんだ。だって、ものづくりっていうのはジャズと同じで、アドリブで演奏しながらいかにイマジネーションを膨らませていくかが、勝負じゃないのか。それなのに図面を引いちゃったら、その図面に縛られて、そこから外に出られなくなる」
岡野雅行
「うちは例えるなら町医者みたいなもんだ。高い治療技術を持つ大学病院で不治の病だって言われ、医者にさじを投げられた人が、紹介状を持ってうちに来るようなもんさ。大企業にもロボットにも誰にもできないような仕事をやるんだから痛快だよな」
岡野雅行
「俺も最初、「痛くない注射針」の話を聞いたときは、正直、「これは無理だ」と思った。それで、専門の学者に相談したら、「物理的に不可能だ」というじゃないか。ところが、逆にこれで俺のやる気に火がついた。だってそうだろ。最高学府の学者が理屈でできないといっているものを、尋常高等小学校中退の俺がやっつけたら、こんなに痛快な話はない。そう思って引き受けたんだけど、これが簡単じゃなかった。何百回と試行錯誤を繰り返し、結局量産化に成功するまでに4年半かかったよ」
岡野雅行
「俺は若いころ遊びが好きで、また戦争で学校にちゃんと行けなかった。履歴書を書いたって誰も雇ってくれない。いつも絶体絶命。それがよかった。目の前の仕事しかないんだから、やる気がないなんて言っていられなかったんだ。それに、学問を知らないという劣等感がある。これがいまでも、大学や大学院で勉強した奴に負けるもんかという自負心のもとになっているんだ」
岡野雅行
「俺ももう80歳だけどね。職人は60歳過ぎればあとは応用力の勝負。よく人に「岡野さんいつ勉強するの」って聞かれるけど、俺、勉強なんてしてないよ。大体、60代で勉強は終わったな」
岡野雅行
「最近もちょっとしたアイデアが浮かんでね。詳しくは言えないけど、ここで使われている技術をこっちに使ったら全然変わっちゃうなと思うのがあるんだよ。メーカーがこれを取り入れたら、今までの製品はすぐに価値がなくなっちゃうだろうね。ただ、今の製品を作っているメーカーはそれで儲けているし、買う方もそれで満足しているから、新たに開発しようとはしなかったんだけれど、どこかのベンチャー企業がやり始めたらもうアウトだよな」
岡野雅行
「コンピューターとかいろいろ進化するだろうけどさ。コンピューターを使うのは人間であくまで道具だからね。基本がない職人が使ったってどうしようもないよね」
岡野雅行
「俺もあと、5年生きればいいと思っているけどね。まあ、何年も前からそんなこと言っているから、まだまだ長生きするかもしれないけどね。将来、花開くだろうアイデアがどんどん生まれているよ。やっぱり、俺は仕事が好きだからね。これからもいろいろやっていきますよ」
岡野雅行
「狩猟民族はみんなと違うことをしないと獲物はとれない。みんなが獲物をとったところに後からノコノコ出て行っても、もう獲物はいないんだから。俺は人と違うことをする。だいいち人と同じことをしたってつまらない。浮いた存在になるくらいじゃないと何もできないよ。みんなと同じことを言っていてもダメだ。浮いているからこそ何でもできるんだ。浮いているというのはある種の感性を持っているということだからね」
岡野雅行
「うちは「誰にもできない仕事をする」をモットーにしている。プレス加工のポイントになる深絞りという技術では抜きんでていると思う。深絞りは一枚の平らな金属の板をいくつもの工程を経ながら順に筒状に加工する技術だ。30年以上間にステンレスを深絞りで加工し、ライターケースを作ることに挑戦した。以来「誰にもできない仕事をする」という信念のもとに仕事をしている」
岡野雅行
「誰にもできない技術とノウハウがあれば、自分を安く売ることもないじゃないか。たとえば衛星通信地上局システムに用いる導波管を手掛けたのは、30年以上も前で、導波管なんて一般に知られていなかったけれど、俺は誰にもできないことをやるのが好きなんだ。どこかでやっているものはやりたくない」
岡野雅行
「駄目なのは注文された仕事だけをすることだと思う。みんないま食べていける注文が取れれば満足なんだろう。うちは違う。こういう技術がある、これだけすごいものができるという話をすると、そこから、じゃあこういうものも、ああいうものもと仕事が広がっていく。技術があればあとからあとから仕事がくるんだ。それに仕事が向こうからやってくるから、自分の技術を安売りすることもない」
岡野雅行