「梅も百合も、さては名もなき野の花も、自然の寵児(ちょうじ)は、自らに恵まれた個性を、素直に発揮してゆくところに、みずか・・」
九条武子
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「梅も百合も、さては名もなき野の花も、自然の寵児(ちょうじ)は、自らに恵まれた個性を、素直に発揮してゆくところに、みずか・・」
九条武子
「苦しみは何人(なんぴと)も共にし易い。そこには嫉視と羨望の、浅ましい人間意識を用うる必要なき、同情のみの世界を見出すか・・」
九条武子
「(悩みを払い去ろう、悩みの影と別れようとするのではなく)光に近づいて、悩みを消してゆく。悩みをみつめつつゆくものこそ、・・」
九条武子
「真と善と美とを包容するものは宗教である。宗教を否定して、真善美の具足を望むことはできない。無宗教徒は、一方に宗教を否定・・」
九条武子
「自然のすがたが、平明にそして敬虔に、おのずからなる美しさを示しているのは、そこに欺瞞(ぎまん)の醜さがないからである。」
九条武子
「形作られたものを、永遠にたもとうとする努力は悩みである。砕けば土塊にすぎない人形の悲しみは、妄執の悩みを離れ得ない、地・・」
九条武子
「女は涙そのものを、卑しむべきものにしてはならない。むしろ涙によって象徴される、つつましき純情の、男子よりも多分にめぐま・・」
九条武子
「宗教を事業のために利用しようとするものは、多く無信仰者である。」
九条武子
「生じたものはかならず滅びる。この厳(おご)そかな原則のまえには、男も女も、尊きも賤(いやし)きも、何の差別もない。すべ・・」
九条武子
「ともに信じ合う世界は、人々が互いの、合掌される感謝の心持によって、はじめて成されるのである。」
九条武子
「ひとり寂しくおることは、一切衆生(しゅじょう)と偕(とも)におることである。」
九条武子
「自然をしみじみと観じ、これより受ける何物かを、生活の上にまで引き入れようとする態度は、魅力に富む東洋人の心境を表示する・・」
九条武子