「ビジネスの世界でも、トレードオフという概念に慣れていない人によく出くわします。A案にもいいところがあるが、B案も悪くない、かといってC案も捨てるのは惜しい・・と悩んだ挙句、決断を先送りしてしまう。そういう人は、何かを決めることは、何かを捨てることであり、両者はトレードオフの関係にあるということがわかっていない。あるいはトレードオフを引き受ける覚悟がないのです。何かを取れば何かを失う。決して「いいとこ取り」はできないのです。これを思考の軸に加えておくことで決断は確実に速まります」
出口治明
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「ビジネスの世界でも、トレードオフという概念に慣れていない人によく出くわします。A案にもいいところがあるが、B案も悪くない、かといってC案も捨てるのは惜しい・・と悩んだ挙句、決断を先送りしてしまう。そういう人は、何かを決めることは、何かを捨てることであり、両者はトレードオフの関係にあるということがわかっていない。あるいはトレードオフを引き受ける覚悟がないのです。何かを取れば何かを失う。決して「いいとこ取り」はできないのです。これを思考の軸に加えておくことで決断は確実に速まります」
出口治明
「1日は24時間と決まっているのですから、仕事も家事も完璧にやろうと思っても、それは無理に決まっています。それなのに、日本では妻が働いていようが、育児や家事は妻がやるべきだと思っている男性が少なくありません。でも、そんなことは不可能だということは、ちょっと考えればすぐにわかりそうなものです」
出口治明
「遠い先にゴールを定め、そこに最短距離で辿りつきたいと思っても、たいていの場合うまくいきません。道の途中にはたくさんの選択肢が用意されていて、どちらを選ぶかによって、進む方向がどんどん変わっていくからです。昨日の自分だったらイエスを選んでいただろうに今日は何となく「ノー」と言ってしまった。たったそれだけのことで、辿り着くゴールはまったく違ったものになります。だから、もともと銀行員になりたかったはずが、気がついたら八百屋の店先で大根を売っていた、というようなことが人生ではしばしば起こるのです。また、よかれと思ってやったことがとんでもない不幸を招いたり、最悪の選択が思いもよらぬ幸運に結びついたりすることが、頻繁に起こるのも、人生がゴールの見えないイエス・ノーゲームだからです。そう思っていれば最初の想定と違う方向にいっても、とまどうことなくそのときどきで、最良の意思決定ができるようになります」
出口治明
「人間はそれほど賢くありません。それは長い歴史を眺めてみればよくわかります。同じ失敗は二度としないどころか、何度繰り返しても懲りずにまた繰り返す。なかには賢い人もいるでしょうが、そういう人だって全知全能というわけではない。賢い人も愚かな人も、人間全体で見ればその差はたいしたものではない、そんな人間が、世の中のすべての事柄に、正しい答えを出せるなんてことはあり得ません」
出口治明
「日本には優秀なビジネスパーソンがたくさんいます。ただし、残念ながらその優秀さには、多くの場合「会社のなかで」という但し書きがついてきます。会社の中で優秀だというのは、つまりは「パーツとして優秀」だという意味です。パーツは取り替えがきくし、全体の枠組みが変わったら、途端に使いものにならなくなってしまいます。いついかなる条件下でも正しい判断ができる。未知の局面でも何が真実かを見極められる。本当の優秀さというのはこうしたことをいうのであって、これからの日本の社会が必要としているのは、もちろんこちらの方です」
出口治明
「何かを選べば、何かをあきらめなければならない。何かを選べば、何かを失う。仕事であっても、人生であっても、これが真理です。何かを決めるときには、このことを強く肝に銘じて、おかなければなりません」
出口治明
「共同体の内部で快適に暮らそうと思ったら、あらかじめそこにある価値観や常識を受け入れ、同化・適応するのがもっとも容易で確実な方法です。たとえ多少の理不尽さを感じていようとも、周囲の人と同じように、自分も何くわぬ顔で、それに倣うのが賢明な身の処し方だ、誰しもがそう思っています。そして、その思いはいつしか世界の大いなる矛盾と問題に接しても、「自分たちにはどうにもならない」というあきらめに変わり、ついには、裸の王様を見て、「なんと立派な服だ」と拍手を送ることにすら疑問を感じなくなっていく。小さな閉じられた共同体の内部に取り込まれてしまった人に改革を期待しても所詮無理なのです。」
出口治明
「「世界は毎日単純になっていく」私の大好きなデザイナー、ココ・シャネルの言葉に、こんなものがあったように思います。毎日一つのことを学べば、一つの謎が消える。だから、昨日よりも今日、今日よりも明日の方が世界はシンプルになっていく」
出口治明
「思うままにならない人生だからこそ、「風が吹いたときに凧を上げる」そのための準備はしておくべき」
出口治明
「人生というものは99%、いや99.9%、思うようにはならない。成し遂げたい事があっても達成できないままに死んでいく人が、むしろ普通なのです。歴史や伝記を読めば、そのことがよくわかります。しかし、そんな人生の中でもわずかに残された0.1%の可能性を信じて挑戦し続けなければ、未来永劫、何かを成し遂げることは出来ません。人が思わなかったことは、100%実現しないのです」
出口治明
「私は人の頭の良し悪しに大差はないと思っています。みんな「チョボチョボ」ですよ。もともとの頭の出来で言えば、そんなに賢い人もいなければ、そんなにアホな人もいません」
出口治明
「人と違うアイデアを生み出すための肝になるのは、とにかく経験やインプットを蓄積することです」
出口治明