「それこそ、かなり複雑な、1年くらいかけて作った詰将棋でも、コンピュータにかけると1秒で解かれるわけです。その詰将棋がちゃんと出来てるって証明にはなるんですけども、ちょっと切ない気分にはなりますよね」
谷川浩司
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「それこそ、かなり複雑な、1年くらいかけて作った詰将棋でも、コンピュータにかけると1秒で解かれるわけです。その詰将棋がちゃんと出来てるって証明にはなるんですけども、ちょっと切ない気分にはなりますよね」
谷川浩司
「プロ棋士になる人の将棋の基礎って、10代でだいたい決まるんですよ。10代の頃に学んだこと、教わったこと、あるいは自分が10代だった頃のトップ棋士がタイトル戦でどんな将棋を指していたか。それによって、その人の将棋観というのかな、基礎的な考え方みたいな部分がかなり固まるんですね」
谷川浩司
「日常でもいろいろ研究している時は凄く楽しいですし、対局という場で、その研究成果を試す時というのは、多くの棋士にとって心躍る瞬間だと思います」
谷川浩司
「例えば将棋の初手って30通りあるんですけど、人間は当然、30通りすべてを精査するわけではありません。プロでも、せいぜい3通りくらいしか読まないんじゃないでしょうか」
谷川浩司
「(局面の本質について)これはなかなか説明が難しいんですけれども、言うなれば「その局面で何が一番重要かを見極めて、ほかの可能性をばっさり排除する力」とでもいいましょうか」
谷川浩司
「棋士には,勝負師の部分と研究者の部分,そして芸術家の部分が必要だ」
谷川浩司
「例えば,今日は羽生さんが相手だとして,駒を並べたばかりのまっさら状態では,居飛車な将棋を指したいし,振り飛車な将棋も指したい,色々な将棋を指したいとか思っているんです。けれども,それが一手指すごとに1つずつ選択肢が無くなって,最終的に1つの局面に落ち着いていく。その一手一手を決断していく,判断だったり,いろいろな可能性を考えていく過程は,やっぱり将棋の醍醐味なのかなって思います」
谷川浩司
「ただ時間を費やして考えているだけでは意味がないのだ。何を何のためにどう方向づけて考えるのか。思考とは結果を導き出さなければ、ただの時間の無駄遣いでしかない」
谷川浩司
「将棋というのは、最初に駒を並べた段階では、その局面の可能性というのは、それこそ無限に近いものがあるんですけど、一手指すごとにその可能性が少しずつ収束されていくものなんですね」
谷川浩司
「昨今の棋士は,羽生さん、森内さん、佐藤さんにしても,社交的な方が多いのかなと思います。とくにタイトル戦に出ておられるような方は,普段は明るい,初対面の人とも楽しく雑談できる感じですよね。もちろん,対局中は厳しいところもありますが」
谷川浩司
「今は将棋の世界への興味の持ち方,入り方というのが多様化しているのかなって感覚はあります。漫画やテレビであるとか,最近でいえば,電王戦の影響も大きいですよね」
谷川浩司
「モノポリーとか麻雀は、まだプロ棋士の世界がもう少しゆるい時代に、対局の前とかによく遊んでいましたね。昔は、タイトル戦であってもずいぶんほのぼのとしていたといいますか。立ち会いの棋士だとか、報道関係者とかが混ざって、対局前にみんなでお酒を飲みながら碁や将棋を指したり、あるいは麻雀をしたりって雰囲気だったんですよ」
谷川浩司