「一度崇め奉った相手を人は決して許すことができない。世にも繊細なあの讃美という鎖を断ち切ろうと待ち構えている。しかもそれが傲慢から出たことではなく己を取り戻したい、自由になりたい、自己自身でありたいという切望のためなのだ。この切望を、人は不正手段による他、満たす手段がない」
シオラン
24 件の名言が見つかりました
「一度崇め奉った相手を人は決して許すことができない。世にも繊細なあの讃美という鎖を断ち切ろうと待ち構えている。しかもそれが傲慢から出たことではなく己を取り戻したい、自由になりたい、自己自身でありたいという切望のためなのだ。この切望を、人は不正手段による他、満たす手段がない」
シオラン
「死に取りつかれると、希望という逃げ道も理性の説く道理も何の役にも立たなくなる。無意味なだけに、かえって死への欲望をかきたてるばかりである。この欲望に打ち勝つ方法はただ一つ、死への欲望そのものをとことんまで生きぬくこと、その喜悦と苦悩を一身に浴び、回避行為を一切やらないことである」
シオラン
「責任という問題は、出生以前に私たちが相談を受け、現在ただいまそうあるごとき人間になってよい、と同意したのでなければ、そもそも意味を持ちえないはずである」
シオラン
「一切事象を非実在と見れば、見る者自身が非実在となる。活力がいかに旺盛で、本能がいかに絶対的なものであろうと。彼はついに生ける屍に似はじめるのである。このとき、本能はもはや贋の本能にすぎず、活力もまた贋の活力に過ぎない」
シオラン
「あらゆる到達点は、人生においても芸術においても行き止まりである。全てにおいて、未達成によって未来への門を開けておくことが肝要だ」
シオラン
「原始の素質に逆らうという義務ほど不幸なものはない。微笑を強いられ、礼譲と二枚舌の引具につながれ、敵対者を言葉以外の手段で絶滅することができず、中傷に専念し、行為ではなくて、ただ言葉という不可視の短剣の力を借りて殺すほかない、そのことに絶望している文明人の責苦が、そこから生ずる」
シオラン
「希望とは未来に対してつく嘘である」
シオラン
「もしおまえが、我とわが身を蝕むべく定められた人間なら、何をどうしようと、そのことを避けるすべはない。ごく些細なことが、深い心痛と等しい力で、おまえをその方向へ押しやるだろう。甘んじて、あらゆる時と所で、苦汁にまみれているが良い。おまえの宿命がそう望んでいる」
シオラン
「生きるとは地歩を失うことだ」
シオラン
「私は思いあがった、無感不動の賢者などよりも、扱いかねる欲望をもつ者、愛において不幸な者、絶望者のほうを遥かに尊敬している。生があるがままの姿で存続してゆくためには、賢者などみな消えてなくならねばなるまい」
シオラン
「出生以前には、世に存在しないという好運にもあずかることができた。今や私たちは存在しており、この存在の小部分、つまり不運の小部分こそが、消滅することを烈しく怖れるのである」
シオラン
「子どもを産むことは、災いを増大させることに他ならない。存在しないよりは存在する方がマシだということを証明するいかなる方法も存在しない。赤ん坊を他人に見せ、潜在性のこの災厄を見せびらかしては悦に入る。これはもう理解を絶した狂気の沙汰だ」
シオラン