「日本の大学ではいまだに学部や学科の壁が、学際的な脳研究の推進を阻む壁になっています。日本が世界の脳研究の先頭に立とうとするなら変革が必要です」
利根川進
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「日本の大学ではいまだに学部や学科の壁が、学際的な脳研究の推進を阻む壁になっています。日本が世界の脳研究の先頭に立とうとするなら変革が必要です」
利根川進
「理研BSIでは世界のトップの研究者を積極的にリクルートしてきました。BSIはPIがよりリスクの高い研究にも取り組めるよう、PI自身が獲得する外部競争的資金以外に資金を提供しています。最近の厳しい研究資金状況においては、大きな魅力となっているのではないかと思います」
利根川進
「日本は研究室主催者(PI)に海外からの人材を迎え、国際化に努めています」
利根川進
「できるだけ生体を傷つけない非侵襲的な治療法を開発することが求められています。このためには神経科学者、技術者や物理学者による異分野間の協力が欠かせませんが、近年の脳科学の進歩を考慮すれば、今から20〜30年のうちに非侵襲的で特定の脳領域だけをターゲットにする治療法が実現するでしょう」
利根川進
「脳深部刺激による治療法を確立するためには、まず特定の脳疾患にかかわる脳の領域や神経回路がどこなのか、モデル動物を用いて詳細に調べることが必要でしょう。それによって実際の患者において、対応する脳領域に狙いを定めることが可能になります」
利根川進
「回復させるべき脳の領域にターゲットを絞った精神・神経疾患の治療法を可能にする二つの研究領域があります。幹細胞移植と脳深部刺激です」
利根川進
「科学者として、私たちは研究成果がどう応用されるかについて敏感になり、倫理の一線を越えないようにしなければなりません」
利根川進
「科学者が脳機能の研究のために開発した技術でも、医療関係者は、疾患治療への応用を望むかもしれません。ほかにも人間の認知操作に利用できるかを考える方々がいるかもしれません」
利根川進
「私たちが新たに開発する技術がもたらす利益と、それが誤用される可能性について、政治家や議員はもちろん、一般の人々とも対話を積極的に進める必要があります」
利根川進
「われわれ科学者は、自分たちの成果がどういう結果につながる可能性があるのか、もっと高い意識を持たなければなりません」
利根川進
「新しい技術の発展には、それが誤用される危険性もついて回ります」
利根川進
「神経・精神疾患の治療法はまちがいなく進歩すると私はみています。しかし研究計画でしばしば説明されているような短いタイムスケールでは達成できないでしょう」
利根川進