あの人の技は早い、あの人は遅いというのは、ひとつの形態を見ているだけであって、自分においては、早いとか遅いとかの観念はなくならにゃいかん

塩田剛三

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命令をしてはいかん 威張ってはいかん しかし、妥協してはいかん 調和すればいいんだ
合気道は和の武道と言われますが、その解釈は簡単だと思うんですよ。人と相対したときに、相手の敵愾心をなくすような自分の人柄と実力を持っていると、これがひとつの和になるんです。決して妥協じゃない。和というのは、ちゃんとひとつ自分に強いものがあって、そして相手を味方にする。協力者にしてしまう。これが“対すれば相和すです。それには、よっぽど徳を積まんと出来ない。結局ね、根本は自分の中心力なんです
皆さん、この技はどうしよう、あの技はどうしようと考えているが、大切なのは、技はいっぱいあるけれども、その根本に流れているものをつかまえるということ。つまり、重心の速やかな移動や、手・足・腰の一致といったことに帰着する。根本は四方投げなんですよ。植芝先生が言うには、四方に投げる。これが合気道の根本なんです。だから、四方投げ一本が充分に出来ればもういいんだとおっしゃっていた
基本はあくまでも原則であって、その人の体質に合った体勢と言うのが一番強い。それは誰に教わるものでもなく、自分でみつけにゃいかん
齢をとったら筋肉は衰える。すると、上げたりひっぱたりというのは出来なくなる。結局そういう生の力というのは、いくら造っても限界がある。だから、永遠の力というのは、植芝先生が言うには「呼吸力だ」と。つまり、自然の理に適っているということ
勝つとか負けるとかは、実にくだらないことです
今の人間は金がなければなんにもできないというふうな考えが多いです。金がなかったら何一つできないじゃないかという。それを私は矛盾じゃないかと思うんです。自分が一生懸命やらないでは金は入らない
起床時間はピッタリ午前五時。その後、愛犬の“龍を連れて石神井公園まで散歩・・・朝食の後は家の掃除ですが、これも ピッタリ八時から始まります。原則として九時には帰宅。遅くとも十時には就寝。こうした生活を何十年も続けていました。こんな生活をしているおかげで、ワシは病気一つせん。この歳になっても身体にガタがこないのは規則正しい生活をしているためだ
なぜ、人間は壁を作ることが多いと思うか。怖いからだ
己を“無にして、相手と一体となる

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