飢えたる者は食を為し易し（空腹の者はなんでもおいしく食べられるように，悪政に苦しめられていた人はささやかな仁政でもとても喜ぶこと。飢えては食を択（えら）ばず）

仁は人の心なり。義は人の路なり（他人を思いやる心こそ、人の心である。道徳にかなった行動こそ、人の道である）

愛は人生に没我を教える。それ故に愛は人間を苦しみから救う

人間が宗教を創るのであって、宗教が人間を創るのではない

不幸を担うことは難しいが、幸福を担うことはいっそう難しい。

畸人(きじん)なる者は、人に畸(き)して、そうして天にひとし

聖人は未来を予知することを重視しない。禍福にみまわれることは聖人とて免れないことだからである。聖人は機を洞察するだけであり、それこそ一つを洞察すればあらゆることがわかるのだ。もし未来を予知する心があるとすれば、それこそ私心であって、利に走り害をさけようとする意図があることになる

美女が女神だと思うなんて、なんという奇妙な勘違いだろう

兄弟は手足、手足を断てば、再び継ぎ難い

教育者が注意すべきは、活ける社会に立ち万国に共通し得べく厳正にして自国自己及び自己の思想に恥じず、実際の人生に接して進み、世界人類に貢献する底の人物を造ることに在るなり

自分の息子から手を振り上げられるような父親は、すべて罪は父親にある。親に向かって手を振り上げるような息子をつくったとい・・

親に親しむは仁なり、長を敬するは義なり、他は無し、之を天下に逹するなり（親に親しむのは仁の精神である（他者への愛）。兄を敬うのは義の精神である（他者との秩序感覚）。なんということはない。小さい頃にあった心を広げて天下に及ぼせばよいのだ）