「真珠貝は 海の中で 何かコロコロするような 異物を抱いたまま 今は それを 除きたいともおもわず 生きている」
榎本栄一
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「真珠貝は 海の中で 何かコロコロするような 異物を抱いたまま 今は それを 除きたいともおもわず 生きている」
榎本栄一
「すぐれし陶芸家は もとより尊いが 一つ百円余りの茶碗を お作りくださる陶工さまも この世にはだいじである」
榎本栄一
「このいのちたまわり ようやく自分の内面(なか)が みえはじめたのは 六十の山をこえるころから」
榎本栄一
「人間は何十億いるのに 私とおなじ人間が どこにもいないのはフシギなことだ この私のなかに 無限のせかいがあるのは さら・・」
榎本栄一
「私は 現世(げんぜ)だけを 見ていたが 過去もむげん 未来もむげん いのち茫茫(ぼうぼう)はてがない」
榎本栄一
「あるとき目がひらけば 天から何か降り 地から何か湧いている 私はただそれを拾う 拾い屋さん」
榎本栄一
「世に埋もれた 今のままが こころやすらかで つきぬ醍醐味があるようです」
榎本栄一
「私の心の海は 毎日波だちますが 底から何か うまれそうなので それをじっと見ています」
榎本栄一
「やはり私 悟りひらくのは かの土(ど)へ行ってから この土の悟りには かすかに 慢心がのこる」
榎本栄一
「無理しないという細い道が ようやくわかりかけた 然(しか)しまだときどき ふみはずす」
榎本栄一
「行詰まって 身動きできなくても いつか ほぐれて みな 動きだす」
榎本栄一
「にちにち出会う なんでもない あたりまえの人を ひそかに 拝めるような 私になりたい」
榎本栄一