「つまり、本当に孤独になるということと、本当に性慾から解放されるということは、どこまで生きてもあり得ない」
坂口安吾
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「つまり、本当に孤独になるということと、本当に性慾から解放されるということは、どこまで生きてもあり得ない」
坂口安吾
「文学上の大傑作は「トマサンの一生」と同じように実に目のとどかない作品であるが、現世の人情に盲いて目がとどかないのではなくて、技法によって百千のかゆいところを黙殺しているだけの相違である」
坂口安吾
「犯罪というものは、ともかく当人がギリギリに追いつめられてセッパつまった感があるから、救いもあるし、憎めないところもあるのが普通である」
坂口安吾
「罪というものは、本人が悔恨に苦しむことによって、すでに救われている。悪人の心は悲しいものである。ところがここに善人の犯罪というものがあって、自ら罪を感じない場合がある」
坂口安吾
「自分と人は違うものだ。人間関係も環境も、まったく人によって別々なのが人間というものの在り方で、したがって人間関係を解く公式というものは永遠に在り得ない。めいめいが自分の一生を自分で独自に切り拓くべきものである」
坂口安吾
「好きなものを好きだという、好きな女を好きだという、大義名分だの、不義は御法度だの、義理人情というニセの着物をぬぎさり、赤裸々な心になろう、この赤裸々な姿を突きとめ見つめることが先ず人間の復活の第一条件だ」
坂口安吾
「自分がこうだから、あなたもこうしろという思いあがった善良さは、まことに救いがない。善人の罪というものは、やりきれないものだ」
坂口安吾
「人は肉慾、慾情の露骨な暴露を厭う。然しながら、それが真実人によって愛せられるものであるなら、厭うべき理由はない」
坂口安吾
「悪意はなくとも、無智ということ自体が罪だ。悪意がないだけ、救いがない」
坂口安吾
「原子バクダンの発明以来、文明はその極限に来たかのような考え方が少からず行われているようであるが、原子バクダンなどというものは人を叩きつぶすだけの道具で、人を殺すぐらいカンタンなものはありやしない」
坂口安吾
「粋とか通とかいわれることが、すでに大衆の中に生きていないことのハッキリした刻印なのだ」
坂口安吾
「遊ぶことの好きな女は、魅力があるにきまってる。多情淫奔ではいささか迷惑するけど、迷惑、不安、懊悩(おうのう)、大いに苦しめられても、それでも良妻よりはいい」
坂口安吾