「相撲の稽古とは「古きを知り新しい自分を作り上げること」ですから、スポーツのトレーニングとは少しニュアンスが異なります。相撲の稽古場には神道の考えや仏教の考えが入り込んでいる場所なので、稽古が終われば家族の時間に戻ります。それがオンとオフの切り替えの訓練にもなっているのかもしれませんね」
貴乃花光司
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「相撲の稽古とは「古きを知り新しい自分を作り上げること」ですから、スポーツのトレーニングとは少しニュアンスが異なります。相撲の稽古場には神道の考えや仏教の考えが入り込んでいる場所なので、稽古が終われば家族の時間に戻ります。それがオンとオフの切り替えの訓練にもなっているのかもしれませんね」
貴乃花光司
「相撲道を志すものの基本は「強く優しく力持ち」で、お困りの方がいらっしゃったら馳せ参じるということが相撲道そのものです」
貴乃花光司
「自分が進んでいく道ですから、他人にいろいろと議論されることもないですし、左右されることでもないと思うんです」
貴乃花光司
「相撲は、一瞬で勝負が決まるでしょ。土俵上の緊迫感は尋常なものではありません。取組中も、自分の得意な形になって「これは勝てる」と思ったらそれが油断となり、隙をつかれて負ける。逆に、「一瞬でも相手の得意な形になったら負けるぞ」と思って最後まで気が張り詰めていれば、勝てる。また「気」ですね。だから「気」を鍛えることが大切なんですよ」
貴乃花光司
「地位を築けば築くほど精神的にきつくなっていくのは事実ですね。退くことは許されませんから。その意味では横綱が一番きつい。上がっていく過程なら、まだそのきつさも耐えられるんです。でも、横綱にはもう上がない。負け越したら引退を決意しなきゃならない。横綱は勝って当たり前という言い方がよくされますね。確かに周りから見れば当たり前のように勝っているかもしれない。でも当人にはそんな余裕はなくて。常に、負けられないという切迫感に追い詰められています」
貴乃花光司
「背すじは伸ばしても、背伸びはするな」
貴乃花光司
「時代という背景にですね、合った競技というのが、あると思うんです」
貴乃花光司
「入門した時から、私は父の“分け身だと思ってやってきました。大関で土俵人生を終えた父の代わりに、自分がその上を目指していく。それが私の原動力でした」
貴乃花光司
「私は、近道こそいばらの道だと思うんです。近道を行くとはつまり、安全な迂回ルートをとらないということでしょ。近道を行けば、迂回していれば遭遇しないであろう壁や障害に行く手を阻まれます。そこを突破するために、毎日稽古に励むのです。正解なんて誰にもわからないし、突破してみないと、それが近道だったのかどうかもわからない。だから近道を行った方がいいと思うのです」
貴乃花光司
「鍛えるというのは、本当に地道な作業の繰り返しです。相撲で言えば四股。365日間、休むことなく左右の足を交互に踏み下ろす。地味、本当に地味です。でも、そんな派手さと無縁の繰り返しこそが、鍛えるということだと思います」
貴乃花光司
「これが不思議なものでね「勝てる」と思っていると負けます。逆に「負けるかもしれない」と思っていると勝ちます。必ずです。ホントに」
貴乃花光司
「心は生まれ持ったもので、自分の力じゃどうにもなりませんでしょ。でも「気」は自分次第。やる気、勇気、活気、これらは自分をよい方向に導いてくれるもので、進むべき道を切り開いてくれるものです。天性のものである心に、自ら鍛えた「気」がうまくかみあって、最後に身体が動かされるんだと思っています。「気」を充実させることが、心を鍛えるということに近しいのかもしれませんね」
貴乃花光司