「ほとんどの生物の目的というのは「生き延びること」と「子孫を残すこと」なんですね。ですが人間だけはそうではない。「ひと花咲かせよう!」みたいなのがあって、これがすごい特異的なんですよ。本当は生き延びて生殖するために脳ができたんですけど、でもその脳が発達しすぎてしまったがために「ひと花咲かせよう!」ができちゃうわけです」
中野信子
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「ほとんどの生物の目的というのは「生き延びること」と「子孫を残すこと」なんですね。ですが人間だけはそうではない。「ひと花咲かせよう!」みたいなのがあって、これがすごい特異的なんですよ。本当は生き延びて生殖するために脳ができたんですけど、でもその脳が発達しすぎてしまったがために「ひと花咲かせよう!」ができちゃうわけです」
中野信子
「徳川家康は75歳で亡くなったんですが、今川氏真(77歳)、島津義久(79歳)、武田信虎(81歳)、宇喜多秀家(84歳)。長生きした人は共通して「決戦」よりも「自分の生活をどう楽しむか?」ということに後年ずいぶん心を砕いていくんですね。歌の先生になってみたりとか、お茶の先生になってみたりとか。そういう風にして余生を過ごすんですね」
中野信子
「長寿の秘訣は「戦わないこと」「無駄な努力をしないこと」」
中野信子
「たとえ今の収入が低かったとしても、男性は女性に立てられたら頑張る生き物。あなたの応援で稼ぎがよくなるかもしれませんし、お互いの共感能力が上がれば、離婚はしにくくなります。こちらもとある研究の結果ですが、男性が妻の不満を15〜18%解消するだけで、年収120万円分の価値があると言われています。これは男性が食後の後片付けを日に1〜2回に増やすのに相当します。男性の優しさは収入と違って一生モノですよ」
中野信子
「男性は、逆に“視覚の生き物です。わかりやすく言えば、目、くびれ、胸、お尻ですね。女性と会ったとき、まずは“脱がせたらどうかなぁと考えてしまうものなんです。男性と女性の脳はそういうところが違いますね。そこを理解したうえで、男性を意識してはどうでしょう? たとえば、目はアイメイクをウルウルさせるように決めてみるとか。けっしてバッチリメイクではなく自然な感じです。また、男性は髪の毛など揺れるものに反応しやすいのでその辺も頑張ってキレイな女性を目指したいものですね」
中野信子
「すごく素敵な人なんだけど、その人のことが好きになれない原因の一つとして、自分と“近いニオイだというのがありますね。とある研究で、複数人の男性大学生の汗のニオイを集めて、女子大生に好みのニオイを嗅いでもらうという実験を行いました。すると、女子は自分とは全く違うニオイを選ぶ傾向にあったそうです。つまり遺伝子が似ている人は、直感的に選ばないようになっているんですね。遺伝子が似ていると、流産しやすかったりするので、この臭いというのはわりと重要なポイントになってきます。また、実は女性は男性を顔ではなく、清潔感とか体臭で生理的に判断するので、“何か生理的に合わないなぁと思ったら、それは無理に付き合うことはないのです」
中野信子
「アラサー女性はどこかを妥協をすれば、“男性は必ず落ちると思います。多くの女性が妥協できないのは、年収と見た目でしょうね。特に見た目は、イケメンにこだわるわけでなくても譲れない人は結構いるでしょう。それでは何がポイントか。結婚したいのであれば、男性をスペックで見るのをやめたほうがいいですね。結婚は、取引という側面もありますから、こちらも条件を出す代わりに、相手の条件も飲まなければいけません。ですから、結婚後を想像して“こういう人だった育児に協力してくれそう“自分のお母さんに優しそうなど、目先のことではなく将来を見て、あなたが一緒にやっていけそうか見るべきなのです。つまり顔がちょっとイケてなかったとしても、長期的に得できるかを見るということです」
中野信子
「もっとも、恋の感情、つまり報酬系の快楽というのは、基本的には抗えないものです。刺激に対し、自動的にスイッチが入るようなものなので、なかなか抵抗するのは難しい。でも、「快楽」と「幸せ」は全く違うものなんですよね。快楽はただのエサであり、生きる幸せとは別物。これはちゃんと区別しておくべきものだと思います」
中野信子
「困ったことに、脳というのは“100%好いてくれる相手にはハマらないんですよ。そこに行けば愛情が得られることがわかっていると報酬系が働かず、快楽物質も出ない。だから中毒しないんです。でも、ある確率でしか得られないような場合は、常にそこへ行く必要がありますよね?」
中野信子
「(男性が女性に興味や興奮を覚えるのは顔を見て判断しているんですか?)違います。お尻とウェストです」
中野信子
「(髪を金髪に染めているが、学者として人前に出るときは黒髪のウィッグを着けている理由は)金髪だと先生っぽくないから」
中野信子
「(『努力不要論』について)これは無駄な努力をしている人が多いので、正しい努力をしてほしいと思って書いた本です。というのも、多くの人は努力の目的を出世とかお金儲けに設定しています。しかし、生物の観点から見るとそれは間違っていて、本来の目的は“生存と生殖です。脳は生殖に最適なパートナーを探し出して、どこに行ったらおいしいものが食べられるかなど、生存確率を高めるためにいつも意思決定しています。人間の大きな目的が生存である以上、今生きている人の人生は、いいことも悪いことも含めてみんなボーナスみたいなものなんです。それならば、苦しい思いをして出世しようとか、お金儲けをしようとか考えずに好きなように人生を楽しんだほうがいいのです」
中野信子