経営者の仕事とは、人を動かすこと、人をして何かを興すことです。その判断は、ロジックよりも、「この人についていこう」という動物的な感覚に左右されます。だからダイレクトな言葉の力がとても重要になる。そして、それは諸刃の剣です。勢いや決意と一緒に、迷いや弱気も伝わってしまう。私は二義的な表現は避け、迷わずに言い切ることを心がけています。そのため、常に考えて、考えて、考えている。自分を追い込んでいる。そこまでやって初めて、言葉に魂がこもるのです

新浪剛史

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閣僚も官僚も、どんどん海外に出るべきです。どうして海外を知らずにこのグローバル時代に国の運営ができるのか。政府がプライベートジェットでも買えばいいじゃないかと思う。税金の無駄遣いだって批判が出るかもしれないけれど、海外のことを知らない政治家や役人が国を動かすことによる損失の方がはるかに大きい。いまの時代海外出張なんて、新幹線に乗るような感覚じゃないとまずい。東京は世界の僻地なんだから

新浪剛史

経営者は「短期」的な収益を求めるマーケットから常に攻められている。しかもどんどん短期的になっている。そんな中で、資本市場から「よくやった」と言われるのがいいのか、それとも、いまは歯を食いしばって「自分たちのやり方でやるんだ」と企業文化を残していくのか。経営者として決めなきゃいけない問題ですね。恐らく「長期」と「短期」で、どちらが正しい、誤っているというものではない。中間点があるんだと思うんだけど

新浪剛史

農家の皆さんが自分たちの価値に気づいていないところはありますね。ローソンは出資する農業生産法人の運営で、農家の皆さんとのお付き合いが増えました。そのなかで、うちの社員が地元の浅漬けを食べさせてもらう機会があった。これがびっくりするほど美味しいんです。担当者が「どうしてこんなに美味しいものを売らないんですか?」と聞くと、「こんなもん、売れるわけないでしょ」という答えが返ってきたそうです。いまでは「胡瓜と白菜の浅漬」という人気商品です

新浪剛史