名言大学

一字識(し)らずして、
しかも詩意あるものは詩家の真髄を得(う)。

(一歩を譲りて)歩(ほ)を退(しりぞ)くるは即(すなわ)ち歩を進むるの張本(ちょうほん)なり。

己れの長を以(もっ)て人の短(たん)を形(あらわ)すことなかれ。

恩はよろしく淡(たん)よりして濃なるべし。
濃を先にして淡を後にする者は、
人その恵(めぐみ)を忘る。

完名美節(かんめいびせつ)は、
よろしく独り任ずべからず。
些を分かちて人に与え、
もって害を遠ざけ身を全うすべし。

危害を受けても与えるな。

世の人は自我というものにとらわれすぎるから、
ものごとの好き嫌いが甚(はなは)だしく、
さまざまな悩みが尽きないのだ。

いくらすべてがきちんとしていても、
金銭のやりとりに潔癖でなくて、
貪欲だったりすれば人に軽蔑される。

世に処するは一歩を譲るを高しと為(な)す。

親しむべきでない友とは、
貪(むさぼ)りの深い人、
言葉の巧みな人、
諂(へつら)う人、
浪費する人である。

人の知恵を借りれば間違いが少ない。
自分自身に関わる重大事で方向を決めかねるようなことは、
必ず思慮ある人に相談して、
忠告・・

己れを舎(す)ててはその疑いに処することなかれ。
その疑いに処すれば、
すなわち舎(す)つるところの志多く愧(はじ)ず。

人は誰でも、
一生のうちに、
自分一人の思案では決めかねるような大事件にぶつかるものだ。
だから、
思慮深くて物事の良し悪しを・・

人の小過を責めず、
人の陰私を発(あば)かず、
人の旧悪を念(おも)わず。
三者をもって徳を養うべし。
またもって害に遠かるべ・・

親しむべき友とは、
本当に助けになる人、
苦楽を共にする人、
忠言を惜しまない人、
同情心の深い人である。

徳は才の主(しゅ)、
才は徳の奴(ど)なり。
才ありて徳なきは、
家に主なくして、
奴、
事を用うるが如(ごと)し。......

ままならぬでも平気でいること、
うまくいっても平気でいること。
無事に馴れるべからず、
頭から恐れるべからず。

物をたくさん持っていれば、
失うとなるとたくさん失う心配がある。
だから、
財産家であるよりは、
むしろ貧乏であって失う心配の・・

善をなして人の知らんことを求むるなかれ。

つねに反省を怠らない者は、
なしたる事がみな良薬となるが、
つねに他の過失を責める者は、
心を動かすことがそのまま自分を傷つ・・

やめるのに適当な時機というものを見付けてからと思うと、
いつまで待ってもその時機がくるものではない。

人は、
親しむべき友と親しむべきではない友とを見分けなければならない。

常に一段高いところから出発しようと心がけないと、
いかに努力をしても、
それはホコリの中でホコリを払い、
泥の中で足を洗うの・・

人に施してはその報(むくい)を責むることなかれ。

人間は潔癖にすぎぬよう、
よごれもけがれも、
丸のみがよい。
交際は几帳面すぎぬよう、
やくざやのろまも一緒に受け入れた方がよ・・

暗い所におる者は、
明るい所がよく見えるが、
明るい所におる者は、
暗い所を見ることができない。

己れをかえりみる者は、
事に触れて皆薬石となる。

老来の疾病(しっぺい)は、
すべて是(こ)れ壮時に招きしものなり。

色欲は火のごとく熾(さか)んなるも、
而(しか)も一念、
病時に及べば、
便(すなわ)ち興(きょう)は寒灰に似たり。

労働は三つの得。
朝夕の食事は軽くして、
労働するのがよい。
おごって美酒美食を好み、
怠けて遊び暮らしてはいけない。
おごらず・・

幸福は求めて得られるものではない。
機嫌よく暮らして福を招くもととするほかない。

伏すこと久しきは飛ぶこと必ず高し。
開くこと先なるは謝すること独り早し。

功過は少しも混(こん)ずべからず、
混ずればすなわち人、
惰堕(だだ)の心を懐(いだ)く。

身を持するは軽くすべからず。
意を用うるは重くすべからず。
■(全文)士君子、
身を持するは軽くすべからず。
軽くすれば、
物よ・・

心虚なればすなわち性(しょう)現る。

人とつきあうのに、
白か黒かでレッテルを貼ってはならない。
善悪賢愚、
さまざまな人々を平等に受け入れるのが望ましい。

自分の考えがいくら正しいと思っても、
他人から見ると間違っていることが少なくない。
他人の行いの善し悪しも、
よそ目にははっ・・

得意の時、
すなわち失意の悲しみを生ず。

徳は量に随(したが)って進み、
量は識によって長ず。
故にその徳を厚くせんと欲すれば、
その量を弘(ひろ)くせざるべからず。
・・

世に処しては功を求めざれ、
過ちなきはすなわち是(これ)功なり。
人と与にしては徳に感ずることを求めざれ、
怨みなきはすなわ・・

昔、
我と言ったものが今では彼、
また今日の我が後日の誰になるかも分からない。

先を争うの径路は窄(せま)し。
退き後(おく)るること一歩なれば、
自ら一歩を寛平(かんぺい)にす。

天地は永遠であるが、
人生は二度と戻らない。
人の寿命はせいぜい百年、
あっという間に過ぎ去ってしまう。
幸いこの世に生まれた・・

人情は移ろいやすく、
世渡りの道は厳しい。
だからこそ、
険しい難所でも一歩退いて道を譲り、
楽に通れる所でも、
三分(さんぶ)・・

自分のつらいのを忍ぶのはよいが、
人のつらいのを見ていてはいけない。

金に汚い人間になるな。
人と交わるときは遠慮深くして、
人になるべく出費させてはいけない。

人のあやまちを許すのはよいが、
自分のあやまちを許してはならない。

つまらぬ奴には非難されても、
ちやほやされないほうがよい。
立派な人には叱られても、
大目にみられぬほうがよろしい。

福は求むべからず。

(人は)自分のこととなるととかく我欲が出るから、
才知のある人でも分別が鈍って、
善悪の見分けがつきにくくなる。