名言大学

只世にをかしくて、
あやしく、
のどかに、
やはらかに、
悲しく、
おもしろきものは恋とこそ言はめ。......

恐ろしきは涙の後の女子心(こころ)なり

せつなる恋の心は尊きこと神のごとし

恋とは尊くあさましく無残なものなり。

丸うならねば思う事は遂げられまじ。

身をすてつるなれば 世の中の事 何かはおそろしからん。

こころにいつはりはなし、
はた又、
こころはうごくものにあらず、
うごくものは情なり。
此(この)涙も、
此笑みも、......

みなさまが野辺をそぞろ歩いておいでの時には、
蝶にでもなって、
お袖のあたりに戯(たわむ)れまつわりましょう。

樋口 一葉(ひぐち いちよう、1872年5月2日(明治5年3月25日)- 1896年(明治29年)11月23日)は、日本の小説家。東京生まれ。戸籍名は「奈津」だが、本人は「夏子」と名乗ることが多かった。