名言大学

犯さんがために法律があり、
破らんがために道徳あり。
犯す者、
破る者なくんば、
何の日か、
法律・道徳の効果を表顕(ひょうけん・・

「寒い晩だな」「寒い晩です」 妻の慰めとは、
まさにかくの如きなり。

懺悔は一種ののろけなり。
快楽を二重にするものなり。
懺悔あり、
ゆえにあらたむるものなし。
懺悔の味は人生の味なり。

流行にろくなものなし、
ついて見るにうなずかるるふし絶えてあらず。

誉れもなく耻(はじ)もなきを、
世は人といわず。
耻と誉れと相半(なかば)したる間に於(おい)て、
人の品位は保たるるなり。

人は常に機会を待てども機会は遂に人を待たず。

貧を誇るは、
富を誇るよりもさらに卑し。

夫婦は恋にあらざること云(い)うまでもなし。
夫婦は恋の失敗者と失敗者とを結び合せるものなること、
また云(い)うまでもな・・

馬鹿が馬鹿を馬鹿だといえば、
馬鹿が馬鹿を馬鹿だという。
馬鹿で持ったる我が世なりけり。

斎藤 緑雨(さいとう りょくう 齋藤緑雨、1868年1月24日(慶応3年12月30日) - 1904年(明治37年)4月13日)は、明治時代の小説家、評論家。本名・賢(まさる)。「正直正太夫」をはじめ、「江東みどり」「登仙坊」など別名も多数ある。幸田露伴がつけたという戒名は「春暁院緑雨醒客」。