名言大学

あまり計算しすぎても、
読者に見透かされます

(2015年、
東京アニメアワード2015・アニメ功労賞を受賞した際)まさか受賞するとは思っていなかったのでビックリ。
ありがとうございます

僕は“次号に続くという話はやりたくなかった

(峰不二子の設定は)『007』シリーズのボンドガール

主人公のルパンは、
できるだけ、
わかりやすい性格のほうがいいかなという感じでした

不二子はルパンの次に考えたキャラクターです

ルパンのキャラクターイメージは『007』シリーズのジェームズ・ボンドです

僕は元々小さな商事会社に勤めていた

僕の描いたものはどう解釈してもらっても十分だと思う。
僕自身もぼかすところはぼかしていますんで

結末どうなるか自分でもわからない、
みたいな話の方が、
読者からの反響が良かったりする

ルパンは不可能なことに挑戦し、
成功させていく。
そういうことを考えながら20数ページで完結するようなストーリー作りを心がけた

銭形はストーリーによってギャグにもできるし、
シリアスな役にも使える

女性の中には、
不二子のような生き方に共感する方もいるようです。
男に頼らず、
独立した女性のイメージがあるからでしょう。
僕が不二子を世に出してから、
強い女性を描いた漫画がずいぶん増えました。......

ルパンと銭形の関係は、
僕が昔から好きなアニメーションの『トムとジェリー』。
ストーリー設定の段階で、
初めから銭形警部を出そうと考えていました

中学生の頃は(怪盗ルパンに)相当ハマりましたね、
たくさん読んでいたなぁ。
で、
その前、
小学生の頃は怪人二十面相、
好きでしたねぇ

(キャラクター名を決める際)不二子はね、
たまたま目の前に富士山のカレンダーがあって、
あー、
不二子にしようって

そういう(峰不二子のような)女性を漫画の中で生かせればいいなと思っていました。
どの物語に出てきても憎めない、
嫌にならない女性像を狙って出した部分はありますね

『次元大介』という名前の由来は、
たまたまなんです(笑)。
僕は3次元、
4次元の『次元』という言葉の字面が好きで、
名前に使ってみたという、
単なる思いつき

(ルパン三世が誕生するきっかけは?
新人の頃)ちょうどその頃、
スパイ映画で007が流行っていたりして、
その007の大人の遊びというか、
ちょっとお色気も入っていたりね、
そんな要素をミックスして、......

(次元大介の誕生について)イメージしたのは、
映画『荒野の七人』でのジャームズ・コバーン。
ナイフを使うシーンがすごくカッコよくてね。
この役を次元のキャラクターにしたいと思ったんです

(ルパン三世について)たとえ悲惨な画を描いたとしても次のコマでは明るくしたりとか。
なるべく読み終わった後にはほがらかになって欲しい・・。
それを心がけながら描いてきました

連載開始当初は、
次元も五右ェ門も、
みんなルパンの敵だったんです

不二子はダイヤモンドには目がないという欲深さがある一方で、
甘え上手だったり強気な一面もある。
そんな小悪魔的なイメージにもかかわらず、
どこか憎めないキャラクターです

その人が一生引きずって影響を受けてしまうものは、
中学生くらいの頃に見たり聞いたり読んだりしたものなんじゃないかな

(様々な出版社に持ち込みを行い)表紙と巻頭で創刊号をやらせるからってことでね。
まだキャリア2年くらいの新人だったんだけど

三銃士も中学の頃好きだった

漫画を描くのが好きでね、
同人誌に描いて、
あちこちの出版社に見てもらったりした

結局、
人は自分にないものに憧れるんじゃないですかね

“女性の本性はわかりにくいという男の心理がありますから、
不二子のような女性は、
それにぴったり合うんじゃないか、

僕は昔から3Dの写真を撮るのが大好きだし、
もちろん3D映画も大好き

(ルパン三世のテーマについて)とにかく読んでもらって、
読者に不愉快な思いをさせたくないということが1番

(モンキー・パンチの名前の由来は?
)週刊漫画アクションの初代編集長だった清水文人さん(故人)が、
僕の漫画を見た時、
加藤一彦という絵じゃねえよな。
ペンネームつけてやる、
モンキー・パンチだって・・

教育上、
良い漫画はいっぱいあるが、
ボクには向かない。
漫画で教育することないよ

ルパンは弱者から盗まないとか、
銭形幸一警部に組織人の悲哀を感じるとか、
いろいろ読み解いてもらっているようだけど、
ポリシーというような大それたものは持っていないし、
教訓的なことを織り込もうなんて思っていない。
読んでいる間は、......

自分も描きやすいし、
人が見ても描きやすいもの。
これがいいキャラクターの条件なんじゃないですかね

モンキー・パンチ(1937年〈昭和12年〉5月26日 - 2019年〈平成31年〉4月11日)は、日本の漫画家。東京工科大学大学院修士課程修了。本名:加藤 一彦(かとう かずひこ)。筆名として加東 一彦(かとう かずひこ)、ムタ 永二(むた えいじ)、かとう・一彦(かとう かずひこ)といった名義を用いたこともある。

本・作品