名言大学

しかり過ぎるとお互いの関係を修復するのに一カ月では難しい。
だからしからずに、
気長に歩き出すのを待つことにした。
その方が仕事が早い

若い頃、
僕の時間は未来へ向けて無限にあるように思えた。
今、
僕は終末の時間から逆算する。
すると、
人も風景も、......

なにより、
かっこいい女になれ

男に騙(だま)されるな、
騙せ

従順なだけの女にはなるな

なにしてもいいけど妊娠だけはするな

出来るだけたくさんの男と付き合え

経済的にも精神的にも自立せよ

いつでもどこでも男を捨てられる女であれ

僕たち人間は、
なんて不器用な生き物なんだろうね。
男と女が、
人と人が本当に出会うことが、
こんなに難しいとはね

舞台での上演は企業で言う商品化に値するだろう。
商品価値が高くなければ誰も観に来てくれない

子どもの自転車の補助輪をはずすと、
怖がって嫌がる。
ちょっと行って、
ひっくり返ってすりむく。
すりむいて、
けがするなとは絶対いってない。......

妬(ねた)むより妬まれろ

過激に生きろ

自分が正しいと思ったら、
なにがなんでも突き進め

ネクスト・シアターは『真田風雲録』から人数を半分に減らして『美しきものの伝説』を作った。
評判がよかったし、
あたかもそれがスタートラインだったかのようにネクストのやつらは今、
安心してると思う

どんどん壊して、
常に「創造」だけで競い合える条件をつくりたい

集団が淀み、
仲間内の小さな政治がはびこりはじめる。
それに対する警戒心っていうのがものすごく強いんだ

僕は「現代人劇場」(71年解散)はじめ、
いままでずっと集団を3年単位で壊したり作り直したりしてきたけれども、
その経験から「組織は3年で腐る」と思っているんだよね

勉強不足の役者が演出家を権力者にしてしまうんだ

右と左の道があって、
みんなが右に行って、
たった一人でも左に行きたいと思ったら左に行ける人間になりなさい

窪田君は前から一緒に仕事をしようと思ってて、
一度お会いしたりしてるんですが、
その時オーディションがあったんですけどセリフを満足に覚えてなかったからやめたんです(笑)

やりたいことは、
25歳過ぎてからやれば良い。
それからでも遅くない

やりたくなくても、
いいからやれ!

(仕事の幅や人間の幅を広げる方法は)嫌いなことをやることだ

嫌だよな。
絶対、
嫌ですね

集団的秩序で安全、
安泰としていられない“常に崖っぷちという状況を、
新しい人を入れることで作りたい。
そうやって生きてきたからね。
集団、
あるいは人間関係、......

観てもらって、
面白かった、
刺激されたって言われるとそれはうれしいな

自分じゃ年寄りだって思ってないから、
なるべくしゃしゃり出ないように気をつけているんだ

学校みたいだろ。
大変だよ!分かってんのかな、
あのバカたちは!

ベテランの俳優さんを見て、
悔しいと思ったり、
ああなりたいって思ったり、
肌で体験するって大事なことだから

ネクストでは無名であっても、
才能があれば場所はあるぜってことを教えたいし、
そういう連中に来てほしい。
動機なんてなんでもいいんだよ

「なんでもできるわけじゃないけど、
あいつにやらせたい」と演出家に思わせる、
王子様じゃない俳優をここでつくって、
ばらまきたいね!

何とかしてその人じゃなきゃダメっていう俳優を作りたい

平均点をちゃんと出せるような子ってつまらないよね。
いくらでも替えがきくんだよそういう俳優は

こののびやかに見える時代の中で、
阻害されている雰囲気があって、
ふてくされた態度を表している俳優が好きなわけだ。
「現状に僕は不満です」「世界が僕は嫌です」と身体が言っているようなね。
そういう人がいっぱい来るといいなあって思っています(笑)

言うことは矛盾するようだけど、
あいつだったら我慢してもいいか、
っていうタイプにも会いたいね

どんな現場でも、
誰とでも一緒に仕事ができる俳優になってほしいというのが一番の「望み」かな

自分の力で状況を判断し、
人とコミュニケーションをしたい欲求を持ち、
勉強する人間になってほしい

これは僕の個人的な意見だけど、
異質なセリフ、
言語との差を埋めようとする溝が大きく、
少し無理するぐらいのほうがいいんだよね

口を開けて、
そこへオートミールをつっこむように近代戯曲を入れるような作業です

危なっかしいなと思ってくれればいいです

若い世代に演劇史も学ばせ、
連続した流れの中の演劇人として生きていることを、
自覚する機会を与えたい

期待に添わないよって言いたくなるのはクセだね

日本の演劇の欠けている部分を埋めていきたい

「え、
そっち行くの、
そっち行かなきゃいいのに」って言われて、
ヒンシュクを買いたい

自らマイナスの札を張りながら、
異色の世界をやることで自分のプレッシャーと想像力に新しい刺激を与える方法を模索したいと思っています

次回作まではしばらくあきますが、
世間の期待から身をかわしながら違うところへいきますよ

僕の才能のはかり方では見えなかったものがあったのかもしれないと、
反省しているわけだ。
僕もそれはびっくりしたんだよ、
あいつらの無表情の奥には何かがあったんだと

『真田風雲録』でいい役につかなかったやつらの半年、
一年の間が、
それぞれの中で進行していたんだなと思った

蜷川 幸雄(にながわ ゆきお、1935年(昭和10年)10月15日 - 2016年(平成28年)5月12日)は、日本の演出家、映画監督、俳優。位階は従三位。勲等は文化勲章。桐朋学園芸術短期大学名誉教授、文化功労者。