名言大学

医の業は習熟に在らざればその妙処は得がたし。
此の故に一人にても多く病者を取扱い、
功を積みたる上ならでは、
練熟することは成り難しと知れり

おのれ上手と思わば、
下手となるの兆しと知るべし

動作を勤めて、
安を好むべからず

壮実を頼んで、
房をすごすべからず

事なき時は薬を服すべからず

正物に非(あら)ざれば、
苟(いやしく)も食すべからず

飲と食とは度を過ごすべからず

一滴の油、
これを広き池水のうちに点ずれば、
散じて満池に及ぶとや

昨日の非は悔恨すべからず。
明日、
これを念慮すべし

為すべきは人にあり。
成るべきは天にあり

明日の是は慮念すべからず

杉田 玄白(すぎた げんぱく、享保18年9月13日〈1733年10月20日〉 - 文化14年4月17日〈1817年6月1日〉)は、江戸時代の蘭学医。若狭国小浜藩医。私塾天真楼を主催した。父は杉田玄甫(甫仙)、母は八尾氏の娘である。