名言大学

言いながら(台詞を)思い出すんです

問うな、
踊れ、
そして生きろ

どんな作品もそうですが、
大切なのはやっぱりその本質。
それをしっかり押さえていれば、
従来にない表現方法でも、
観る人には伝わるものがきっとある

僕は50歳ですが、
年齢は単なる数字にすぎないと思っていて、
あまり意識したことはありません。
気持ちは常に20代のつもりで、
若いころと同じドキドキ感を持ち続けたいと思っています

103歳で亡くなった料理研究家の飯田深雪さんに「どんな思いで年を重ねてこられたんですか」と、
生前、
お尋ねしたことがあります。
答えは、
「楽しくて年なんか忘れてしまったわよ」でした。
僕はその言葉に深く共感しました

同窓会で同級生に会ったとき、
一番変化を感じるのは、
容姿ではなく目力です

あるニューヨーカーが、
アジア人の中で国籍をあてるのは難しいが、
日本人だけはわかると話してくれました。
理由は「日本人は目が死んでいるから」だそうです。
妙に納まっている印象を受けるのですぐわかるのだそうです

金融危機をはじめとするこの変動期に、
これまで持っていた価値観が揺らぐことはあると思います。
しかし、
自分や家族にとって何が本当に幸せかという芯の部分がしっかりしていれば、
嵐が吹いても持ちこたえられるはずです

正しい生き方なんてないのだから、
固定観念に縛られないで自分という過去をつくっていくことが大事です。
それができれば、
いつまでも魅力的でいられるのではないでしょうか

常に新しいことに挑戦したいという気持ちはありますが、
オリジナリティそのものを目的にすることはない

意識しているのは、
観客の皆さんに、
まだ知らない世界、
覚えのない感覚を少しでも味わってもらいたいということ

ものづくりと同じで、
舞台や演劇もまだまだ進化の途上。
100%の完成はあり得ませんから、
今できることを精いっぱい楽しみたい

「仕事をしてお金をもらい、
社会的に認めてもらうためにお金がほしい」ではなく、
「まず自分が何をしたいか、
自分が何に情熱をもっているのか」が大切になると思います

20代のとき、
こんな演出家になりたいって人に言うと「夢が大きくっていいね。
でもなれないよ」って、
みんなが言った。
それも前例がないからだと。
だけど、......

仕事をするのは、
お金そのものが目的ではなくて、
何かしたいことがあって、
それが人に影響し、
ついには周りに認められ、
お金が集まってくるのだと思うのです

1対4とかだったら落ち込むと思うけど2対3ですからね。
満足とまではいかないけど、
2対3という結果をバネにしてさらに向上を目指したいと思います

よく「仕事をして、
お金が手に入ることで、
周りから認められる」と思っている方がいますよね。
ぼくは、
そう思えません。
卵と鶏どっちが先か、......

演出家になるという社会での肩書きばかりに思いがいって、
具体的に「演出を通じて何をやりたいのか」と考えたことがなかった。
それから、
自分は人に何を伝えたいのか、
何を表現したいのか、
を考えるようになりました

人は誰でも大きな可能性を秘めていて、
ただ得意不得意や、
凹凸はある、
それこそがその人のカラーとして引き出されれば輝くと思うんです

役者、
それにスタッフも「ひきこもり」の性質を持った人が多くいます。
一般で言うところの、
バランスが偏っている人なのかもしれませんが、
そういう人ほどぼくは強い魅力を感じます。
だって人は、......

人はそれぞれカラーが違う

自分にだけは、
嘘はつけないものです

興味が向いたら、
それがどんな小さい喫茶店でもいいし、
何でも自分が好きにできるものだったらぜひ、
やりたい

ぼくはこれまでに受けたどのインタビューでも「死ぬまで演劇をやりたい」と言ったことはありませんし、
むしろ大声で「いつ転職してもいい」と、
言っています

「仕事っていうのはこういうものだ」と言われる定義以上に、
自分の情熱やワクワクが伝わっていけば、
結果的に人だってお金だって自然に付いてくるってことです。
ぼくの言っていることは理想論に聞こえるかもしれないけど、
そう思い続けて、
今も楽しく仕事をさせてもらっている。......

実はぼくはたくさん失敗をしました。
演出家らしくとか、
この仕事だからと力んだり、
リーダーとして頑張ったり、
自分らしくないのに、
無理に偉ぶったり。......

演出は自分が好きでやっている仕事だから「みんなをまとめなきゃいけない」と思ってやったりはしません。
何事においても「この職業だから、
こうしなきゃ」って発想は、
もうやめたのです

母は長いこと肝硬変を患っていたということもあって、
いつ死ぬか分からない状態が続いていました。
それでも負けずに、
仕事を続け、
一日一日を大切に、
何事も楽しくやっている母を見てぼくは「かっこいい!生きてるって凄い!」と感じたのです。......

「仕事=生計のため定職に就いて働く」と決めつけ、
そこに縛られ、
苦しむか。
それとも、
そう決めつけずに、
いかに楽しく働くか。......

サービスして相手を喜ばせたいとか、
もっといい気持ちにさせたい、
笑わせたい、
また変わったアイデアで驚かせたいとか、
そういう風に「〜でなければならない」ではなく、
自分の人生を楽しくしたいからであれば、......

定職につくとか、
一つにやり方を絞ったり、
同じことを繰り返すことに全く興味が湧かないのです

(前立腺がん判明後)落ち込んでいる場合じゃない。
ここで終わりにしたくない

「人生二度なし」と思うと、
今も悩んでいることが小さく思えてきてね。
だから、
行動し楽しむ。
外に出て太陽を浴びる。
それが今の僕の原動力なんです

どんな人生であろうと、
自分で後悔したくない

心の奥で、
ギリギリまで自分を追い込んだり悩んだりするのは、
嫌いではないですね。
むしろ、
悩まない人生はつまらないと思うので、
感動も、......

人生の場数を踏んできて感じるのは、
思ったより「人生はあっという間」ということ

正しいとか間違いでもなく、
ひきこもりは自分が生きる上での必要な過程

人に興味がないと言っていながら、
本心では「人と関わりたい」からこそ、
感受性が過剰に反応してしまうこともあると思うんです

もし昔の自分が現れて今の僕を見たらきっと「奇跡だ!」と驚いてくれるとでしょう。
何故なら、
人と話すのが怖い、
目を見るのも恐ろしく、
少しでも一人でいたかったからです

ひきこもりは、
誰でも持っている心のアップダウンのリズムや習慣。
それを変えられるのも自分次第と感じてもらえるとうれしいです

引きこもっている人に、
罪悪感を持ってほしくない。
一般的には人一倍感受性の強い真面目な人ほど、
ひきこもる傾向にあります。
もっとずうずうしく、
堂々とひきこもってほしい。......

僕は大人になった今だって、
悩んだら一人部屋の中にこもって頭を抱えますよ。
でも今は、
高校生の時とは同じようには長引きません。
それは、
落ち込んでも這い上がってきた経験がたくさんあるからです。......

いくらどんな形で働いていけばいいのかと悩んでも、
すぐに答えは見つからない。
その状況では、
ひきこもることは仕方ないこと、
言い換えれば、
自分をリセットするための時間なのだとぼくは思います

レコードで音楽を聞いていた時、
心から音楽に没頭して、
感動して喜んでいる自分がいたのです。
これは最高の時間でした。
考え過ぎていた自分が無心になれたのだから

ひきこもっていた頃は、
日が増すにつれ、
本当に怖かったですね。
「もう一生仕事ができない、
生活もできない。
誰からも本当に認められない、......

高校性の時は、
お金を持っている人が偉く思われ、
社会で認められているという風潮がとても嫌だったし、
それに、
ぼく自身が大金持ちになるはずがないと思っていたし、
どこか心の奥で『社会やお金で必死になるためにぼくは生まれたわけじゃない』と反発したい気持ちがあって、......

宮本 亞門は、日本の演出家。