名言大学

ご心配になっていることは長い人生からみると、
ほんの小さなエピソードで、
いずれ忘れてしまわれるでしょう

年の若い人に恋愛至上主義が多いのは、
まだ人生の他のおもしろいことを知らないからだ

なんてことはないおたんじょうびばんざい

自分は人間ができていないから、
赤ちゃんをそだてる資格がないと思うのにも賛成できない。
人間は完成するものでないし、
完成に近づいたにしても、
そのころには子どもをそだてられない

抱き上げるということで、
赤ちゃんが気持ちよくなり、
生活が平和になるのなら、
泣かなくても1日のうちに何度か抱いてやりたい

人間は自分の生命を生きるのだ。
いきいきと、
楽しくいきるのだ

一年間の育児で母親としておおくのことをまなばれたと思う。
赤ちゃんも成長したけれども、
両親も人間として成長されたことを信じる

赤ちゃんとともに生きる母親が、
その全生命をつねに新鮮に、
つねに楽しく生きることが、
赤ちゃんのまわりをつねに明るくする

おもちゃの取り合いをするのは、
おもちゃが十分にないからだ

人間はもろい存在なのだから、
お互いに、
このもろいものを大事にしあいましょう

偏食に対しては、
あまりむきにならないほうがいい。
食卓を母親と子どもとがけんかする土俵にしないことだ

学者をあつめた集会で聴衆の席におかれると、
多才有能の人ほど、
貧乏ゆすりをしたり、
パイプをいじりまわしたりしている。
それはエネルギーのある人の宿命みたいなものだ。
おちつきのない子に、......

人間は忍耐を学ぶべきである

あまり自信のある親は、
よい親ではない。
子どもといっしょに人生を探求し、
いっしょにそだってくれる親がいい

音楽や文学や絵画では、
人の好みがみとめられるのに、
どうして食物については好みがゆるされないのか

子どもが偏食するのを、
気ままをいうわるい子だときめつけるべきではない

子どもの食べられる副食の範囲がひろがるにつれて、
どの子にもある好ききらいは、
「偏食」という形をとってくる。
偏食は、
子どもの味覚に個性があるというだけのことだ

子どもが緊張するのは、
ほとんど全部、
親がいらいらして、
子どもにたいして平常心をもてないためである

形式だけの自立をまもろうとして、
子どもの「求愛」をしりぞけないことだ

個性をみつけたら、
個性がのびられるように、
個性にのびる自由をあたえなければなりません

子どもが元気で毎日が楽しそうだったら、
指しゃぶりなんかに、
こだわらないほうがいい

道徳はそれを行う人間が自由意志で選ぶから責任が生じる。
責任のない道徳はない

心のつつましさとこまやかさを失わないためには、
劣等感をうまく処理しなければなりません

いい小児科医は歴史家でなければならない

松田 道雄は日本の医師・育児評論家・歴史家。著述家・マジック研究家の松田道弘は息子。