名言大学

賞誉されて忠孝に励む人は珍しくない。
責罰されてもなお忠孝を尽す人物こそ真の忠臣孝子である。
武士たるものが覚悟すべきこと、
実にこの一点にある

成功するせぬは、
もとより問うところではない。
それによって世から謗されようと褒められようと、
自分に関することではない。
自分は志を持つ。
志士の尊ぶところは何であろう。......

奪うことができないものは志である。
滅びないのはその働きである

死して不朽の見込みあらばいつでも死すべし、
生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし

どんな人間でも一つや二つは素晴らしい能力を持っているのである。
その素晴らしいところを大切に育てていけば、
一人前の人間になる。
これこそが人を大切にするうえで最も大事なことだ

人を信ずることは、
もちろん、
遥かに人を疑うことに勝っている。
わたくしは、
人を信じ過ぎる欠点があったとしても、
絶対に人を疑い過ぎる欠点はないようにしたいと思う

教えるの語源は「愛しむ」。
誰にも得手不手がある、
絶対に人を見捨てるようなことをしてはいけない

今の世の中、
優れた人物がいないと人は言うが、
上の者が優れている人物を好むということさえすれば、
人物がいないことを心配する必要はない

人を観察するのは、
目によってする。
胸の中が正しいか、
正しくないかは、
瞳が明るいか、
暗いかによって分かる

凡(およ)そ学をなすの要は己(おの)が為にするあり。
己が為にするは君子の学なり。
人の為にするは小人の学なり

人間が生まれつき持っているところの良心の命令、
道理上かくせねばならぬという当為当然の道、
それはすべて実行するのである

末の世において、
道義を実践したならば、
必ず、
その時の人々から、
極端と言われる。
逆に言えば、......

法律をやぶったことについてのつぐないは、
死罪になるにせよ、
罪に服することによってできるが、
もし人間道徳の根本義をやぶれば、
誰に向かってつぐないえるか、
つぐないようがないではありませぬか

汝は汝たり、
我は我たり

英雄はその目的が達成されないときには悪党や盗人とみなされるものだ。
世の中の人から馬鹿にされ、
虐げられたときにこそ、
真の英雄かどうかがわかる

一日一字を記さば一年にして三百六十字を得、
一夜一時を怠らば、
百歳の間三万六千時を失う

思想を維持する精神は、
狂気でなければならない

あまり怒りよると、
とうとう腹もなんにも立たぬようになる

悔いるよりも今日直ちに決意して、
仕事を始め技術をためすべきである。
何も着手に年齢の早い晩いは問題にならない

学問の上で大いに忌むべきことは、
したり止めたりである。
したり止めたりであっては、
ついに成就することはない

学問とは自分の才能を見せびらかせて、
人を従わせるためにするのではない。
人を教育して一緒に正しく生きようとすることである

心ある立派な人の務めは、
自分の身を修め、
まごころを尽くすことにある

志のある武士は困難な状況に陥っても、
その達成のためには、
死んでも溝や谷間に捨てられても構わないと覚悟するものだ

宜しく先ず一事より一日より始むべし

政治を行う上で重要なことは、
人々を鼓舞してやる気にさせ、
自分から進んで努力しようという気持ちを持たせることだ

志を立ててもって万事の源となす

つまらない人が見るのは形である。
立派な人が見るのは心である

生を捨ててみれば、
視界は雲なく露なくきわめて澄みわたり、
世の現象がいかにもクッキリとみえ、
自分が何をすべきかの道も、
白道一筋、
坦々として眼前にあります

全ての能力が備わっていることを一人に求めてはいけない。
小さな間違いを理由に人を捨てていては、
素晴らしい才能を持った人を得ることはできない

人間たる者、
自分への約束をやぶる者がもっともくだらぬ

立派な人の道において最も大切なのは義である。
義は勇気によって行動に移され、
勇気は義にふれることによりさらに大きく成長する

「国家とともに」という志がないならば、
人ではないのである

何事においても出来ないということはない。
それは行動していないだけだ

学問ばかりやっているのは、
腐れ儒者であり、
もしくは専門馬鹿、
または役立たずの物知りに過ぎず、
おのれを天下に役立てようとする者は、
よろしく風の荒い世間に出て、......

志を立てることを全ての始まりとして、
交流する相手を選び正しく立派な行為を学ぶ。
そして、
書を読み偉人の教えを学ぶ。
これらが出来た後、
立派な人となるのだ

だいたいにおいて世間の毀誉(悪口と称賛)というものは、
あてにならぬものである

世に認められるかそうでないかは天命による。
自分にとってはどうでもいいことである。
自分が楽しいことをして楽しむ。
それだけで満足なのだ

親思う心にまさる親心

賢者は議論よりも行動を重んじる

利をうとんずるといふ事は、
必ずしも富を厭ひ貧を欲するといふ事ではない。
貧富によりて少しも心をみださないといふことである

私心さえ除き去るなら、
進むもよし退くもよし、
出るもよし出ざるもよし

私のことを知るということは、
私の志を知り、
それに帆を張り大きくすすめていくということだ

夢なき者に理想なし、
理想なき者に計画なし、
計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし。
故に、
夢なき者に成功なし

自分を正してから教えるならば、
人はみんな従う

つまらぬ名言を費すよりも、
至誠を積み蓄えなさい

大義のために人と絶交することになったとしても、
その人の悪口を言うのは忍びないことである。
やむを得ず国を去る事になったとしても自分は潔白だったというのは忍びないことである

死して後に止むという言葉は、
意思が強く忍耐強く、
決断力があり、
断固としてその志を変えないという意味である

死んで朽ち果てることがないのならば、
いつでも死ぬがよい。
生きて大志を果たせるならば、
いつでも生き続けるがよい

計画が失敗するほど志が堅くなる。
天が我々を試しているのだ。
失敗を気にする必要などない

人の心は上の命令に従わず、
上の好みに従うものである。
今上の地位にある者はこの事をよく考え、
安易な方へ流れる欲を絶ち、
戦場に身を置いているような気持ちで自ら実践するならば、
命令をしなくても自ら従う