名言大学

椎名林檎っていう名義は辞めますよ。
もう無理。
本名のあたしであることを誰も守ってくれないんだよ?
でも、
そんなの当たり前じゃないですか、
一個の大人だから。......

『無罪モラトリアム』の意味は、
一個の人間としてまだ社会に出なくても許されてる立場の人間。
さらに「無罪」って言って、
立場的にも生きてる事が許されるんだって付け足したかった

小ちゃい頃、
私が思ってる自分よりも女っていう生き物としての男の人は見るんだな」って意識した時に凄く嫌悪感があった

音楽っていうものは言ってしまえば母の腹の中に着床した時からだと思うんですけど。
その後は、
父のモーツァルト好きが高じて多分モーツァルトが多かっただろうと。
で、
私が「音楽」として自覚したのはそれを否定し始めたときだと思う

デビューした時は、
前途多難だなぁっていう感じでしたね。
決して華々しい感じじゃなかった

(デビュー当時は)「ゴースト何人いるの?
」とか「ほんとはいくつ?
」とか散々言われて。
子どもだから全然こたえないんだけど

シンメトリーになってないと気持が悪いんですよ

「人生っていうのは勝手に与えられるんだから、
自分が追求してもいいんだ。
幸せ追求権ってあるだろう!」と思ったんですね

夏は嫌いなんだけど、
夏の土の臭いが凄い好き

(「日出処」のタイトルについて)意味としては、
「メーン・ストリート、
目抜き通りを闊歩したいと願っている人物の、
色んな瞬間を切り取った曲たち」という風にストーリーをつくりたかったんです

日本の文化っていうのは、
常に「明日は知れぬ身」って考えるのが基本じゃないですか

自分のなかに自分だけが感じている匂いみたいなものだとか、
あると思うんですけど

(死は)誰でも迎えるものなのに、
それを忌々しく言うのは変だし、
滑稽だなって思います

死を忌まわしいものと考えて、
遠ざけたがる。
死の匂いのするものを隔離して暮らしていく。
そうやって管理するのは便利だろうし、
すごく現代的だと思うけど

家族でも、
うっかり見ていないゲームの結果を言おうものなら、
次の日までずっと機嫌悪いみたいな。
「センスねえ人間だ」っていう感じになっちゃうじゃないですか(笑)。
サッカーには、
人をそうさせる何かがある。......

自分が嫌いな相手にまで好かれたいとは思わないですし

いま大戦中でもないのに、
人に「どっちなんだ!?
右なのか、
左なのか」と問うこと自体、
ナンセンスだとは思います

惚れたはれたの世界じゃなくて、
もっと性別を超越したもの、
生命を見つめるようなものーそういう温度にまで、
お客さんの器を大きく広げてさしあげることができたらいいと思ったんですよね

女性はやっぱり、
おいしそうなものにクンクンって吸い寄せられて、
それで満腹になったら飽きて、
別の方に行って。
そういう風に生きていくものだと思うんです

女性は行動するより前にこうしよう、
と考えることがあまりない生き物なんじゃないかと思うんです。
先に手が出るというか、
体で感じて体で動くっていう

私は「わかってたまるか」っていうことをやるのも面白いと思ってます。
いまだに

個人としての嗜好が投影された「普通にそのままのもの」っていうのがあるべきだと、
私は思ってしまう

(それぞれの曲に色んな人物や設定を想定しているのですか)場面は変わりますが、
一人称はずっと同じイメージです

(「日出処」のタイトルについて)もっとビビッドで、
私たちが知ってるお日様って何だろうって思った時に、
こういうタイトルになりました

「命短し、
目抜き通りを歩こう」っていう気持ちなんです、
今。
本当に。
人生がどんどんシンプルになってきている

日々楽しく、
面白おかしく暮らしたい(笑)

男性のお客さんでライブにいらしている方というのは、
何かしらの誤解が生じているんじゃないかなって(笑)

「ありきたりな女」を書いたのは、
次の曲の「カーネーション」を聴かせたかったからでもあるんです。
「カーネーション」は「何を言っているかわからない」とか、
散々言われたので。
私が意図した通りに聴いていただくために、
その導入部分が書きたいな、......

出産じゃなくても、
女の人にはあることだと思いますよ。
(感覚ではなく)頭で理解しようとしちゃう瞬間が、
人生で何度かあるんじゃないでしょうか。
大きな選択っていうか

今まであんなにときめいてきて、
あんなに翻弄されて、
電話のなかに彼がいると思って電話をずっと見てた、
ああいう時間は何だったんだというぐらい、
まったく次元の違う大事なものができてしまう瞬間があるんですよね

大人になって大好きな人ができて、
今まで男の子とチョメチョメしてきたのがリハーサルだったのかと思うぐらい、
「私はこの人のために、
経験や知識やこれから学ぶこと全部を捧げなければいけない。
捧げるべきなんだ」って心に決める。
すごく本能的に感じるんですよね

私は芸術でも何でも、
全部がエロビデオみたいに受け止めてもらえればいいって思ってるんです。
グッとくるか来ないかっていう、
ただそれだけ

人の曲を歌う時こそ、
恥ずかしい気持ちもなく思い切り出せる声もあるのかもしれないとも思ったし、
その、
声に焦点を絞ったものもやってみたいって考えられるようにもなってきて

「とりあえず、
テレビのドラマに合った曲を書かなきゃいけない」とかって音楽の価値を下げることだと思う

生まれたとき、
死んじゃう可能性のある病気の手術を受けて助かったことがあったからか、
あたし、
生きることにとても執着がある

私は日頃悩んでる事が作品になって、
日記みたいなもんなんだけど・・・・

ロックであるとかないとか言ってるアンタが一番ロックじゃねえんだよ

人生自体にも限りがあって、
いつ終わるか分からなくて、
その中で『たった今、
美しい者を求めても構わないんじゃないか?
』って思って、
『どうせそれが繋がって積み重なって美学というものになってんじゃないの?......

己の感覚としては、
一生懸命ベタをやっているつもりです

女は変幻自在。
それを面白がるしかないでしょ。
もっと小気味よく生きる女性が増えたらいいなって、
ずっと思っていました

椎名 林檎(しいな りんご、1978年11月25日 - )は、日本のシンガーソングライター。有限会社黒猫堂所属。レコードレーベルはEMI Records。2004年からはロックバンド・東京事変のボーカリストとしても活動している。

2009年、平成20年度芸術選奨新人賞(大衆芸能部門)受賞。2017年12月、東京オリンピックの『4式典総合プランニングチーム』に選出。

アメリカ最大の音楽レビューサイト「Rate Your Music」では、J-Rockジャンルにて最高評価を得ている。

2000年11月に弥吉淳二と結婚。一男をもうけるも2002年1月に離婚した。

現在、事実婚状態にある夫は映像ディレクターの児玉裕一。兄はシンガーソングライターの椎名純平。伯父はイラストレーター、ブックデザイナーの辰巳四郎。またその娘であるイラストレーターの藤森玲子とは従姉妹にあたる。

本・作品