名言大学

おいしゅうございます

会社の決まり事として社員全員に日記を書かせていて、
これが大いに役に立ったんです

たまたま主婦の友社の募集広告を妹が見つけてくれたんですよ。
「料理の好きな家庭婦人を求む」とあって、
子供がいてもいいという条件だったので、
これならと思って試験を受けに行きました

辛いことも数多くありました。
そんな時いつも私を励ましてくれたのが、
「嫌なことは夜、
布団の中で考えないこと。
太陽の下で考えれば何事も明るくなる」という(香川)綾先生の言葉でした

家庭のほうは夫に頼ることが多くて、
申し訳ないような気持ちは常にありましたね

体重がガタッと落ちるくらい大変だったけど、
この時期に料理記事の何たるかを学ぶことができましたし、
一流の先生方や優れた調理人との交流によって料理記者として育ててもらうことができました

仕事も次から次へと本当に忙しくて、
料理学校で撮影の仕事がある日なんか、
授業が終わってから始めるものだからほぼ徹夜でしたね。
それが何日か続くともうフラフラ

若い頃から料理は好きで、
食べることが好きでしたから向いていたのかもしれません

(最後の晩餐)やっぱりご飯ね

(遺言)お通夜とお葬式はにぎやかに。
おいしいお料理を

綾先生は満98歳で亡くなる直前までお元気でしたので、
私もそれにあやかって、
「おいしく食べて健康長寿」をモットーに、
98歳まで食の大切さを伝え続けていきたいと思います

歯を食いしばって一所懸命頑張ってきたから、
いろいろな人に会うことができたし、
仕事のやりがいにも気づくことができたのだと思います

おいしく感じるものは、
たいてい脂肪や砂糖が多く、
カロリーオーバーです。
また交通の便がよくなって歩くことも少ないのでエネルギーを消費することもない。
生活習慣病になる可能性が高い時代です

本当に日本人の食生活は取り返しがつかないくらいに変わりました。
戦後しばらくは「胃袋で食べる時代」でしたS

知らなかった料理に出会うことがおもしろかったし、
栄養と健康の関係の理解を深めたことが一生の宝になっていると思います

書籍の編集でいまでも覚えているのは、
『日本料理の基礎』『西洋料理の基礎』『中国料理の基礎』という本をつくったことです

もちろん先天性の糖尿病もありますが、
それにしても糖尿病が低年齢化しているのは、
やはり食習慣が影響しているのは否定できないでしょう

イライラしていると、
心だけを問題にしがちです。
でも、
そういうときにご飯をきちんと食べてほしいです

高校生のみなさんも「あれがいい。
これがいい」じゃなく、
まず出てきたものを食べてみる。
おいしかったら実際につくってみる。
つくると楽しいものです

PTAに呼ばれて講演することもありますが、
私が言っているのは、
「一品でもいいから手作りのものを食べさせてください」ということです

以前、
新聞のコラムにサッカーのトルシエ元日本代表監督が「日本人選手の体力のなさは、
コンビニ弁当に由来している」といったことを書かれていて、
それだけにちゃんと警告を発する人がいるのはうれしいですね

栄養学というのは、
病人食とか病態栄養とか、
妊産婦の栄養とか、
要するに科学的なこと、
いかに食べ物が体に大事かということを学ぶわけですが、
あくまでも実践あっての学問なんですね

それまでは料理人は軽く見られていましたけど、
「料理の鉄人」のおかげで、
料理人の志望者が増えたそうです

お酒を飲み始めたのは、
主婦の友社にいた頃からです。
おじさんたちに負けてはいられないと頑張って、
お酒の席では一升瓶の半分ぐらい飲んでいました

(「おいしゅうございます」は)昔は普通に使われている言葉だったのですよ

たばこも好きですが周りがうるそうございますので・・・・コーヒーを飲む時に一服するくらいで、
なかなか吸わせてもらえません

何を食べてもよいのです。
ただ、
食べ過ぎず、
体に必要なものをきちんととることが大切です

料理を作れない栄養士、
多いですよ。
カロリー計算ばっかりしてて、
でもそれはつじつま合わせだから、
すごくまずい献立だったりするの

食卓っていうのは、
会話も大事だし、
「同じ釜の飯を食う」という言葉が昔からあるけれど、
そういうことで人と人とは通じ合うものだと思うの

動物性のたんぱく質源を摂り過ぎるとイラつくのよ

私はゴタゴタしているのはあまり好きではありません。
お行儀は悪いけれど、
“勝手にしやがれでございます(笑)

“食は生命という言葉は、
もう私にとってはおまじないのようなものです。
生命なのですから、
何でも感謝して頂かなくちゃね